2015年11月28日

刑務所に入ればゆっくり休めるんではありませんこと?

11話「悪の温室」キャシー・グッドウィン
夫殺しの容疑(濡れ衣)をかけられた妻キャシーが警察本部に連行される途中に、ジャービス・グッドウィン邸に呼び戻されて…

コロンボ警部「奥さん今晩は。お疲れでしょう、とにかく…おかけください」
キャシー「いいえ結構、私立ってます。(どうせ)刑務所に入ればゆっくり休めるんではありませんこと?」
 
と、皮肉を添えてさらりと応えた。
 
 
posted by ぼろんこ at 21:53 | Comment(4) | 金言・名言・名台詞
この記事へのコメント
「忘れられたスター」で、夫のヘンリーにミュージカルの資金援助を頼むシーンでの、ヘンリーの言葉は素敵でした。

「あなたは、頑固で、けちで、役立たずの老人よ」とグレースがまるで子供のように詰ると、彼はこう返します。
「君がただ愛情だけで僕と結婚したのではないことは、始めから分かっていたよ。でも、そんなに悪い人生じゃなかっただろう?」

幼い子供は、親に対して完璧な愛情と気遣いを当然のように要求します。グレースは正に、成長できなかった子供のようでした。
年は離れていたのだと思いますが、心からグレースを愛し、慈しむ彼を、彼女は、殺してしまいます。
大人と子供の違いを残酷なまでに見せられたシーンでした。
Posted by 宇野富士子 at 2015年12月18日 19:37
いろいろなところへ分散してコメントしましたが、ここでまとめてみます。
これらの全ての要素が含まれるものを傑作と言いたいです。


◆犯人のコロンボ分析

「殺人処方箋」
また始まったな。ほのめかしだよ。実に計算されている。その小道具の葉巻に
至るまでな。君のは代償作用の実例と言える。欠点をカバーする代償作用さ。
君は優れた知性を持っているが、それを隠している。道化のようなフリをして
いる。なぜか?。その外見のせいだ。外見のせいで押しも効かないし尊敬も
されない。が、君はその弱点を逆に武器にする。君は不意打ちをかける。
見くびっていた連中は、そこで見事につまづく。・・・今度はおだてかね?。

「死者の身代金」
恐ろしい人ねえ。そのショボくれたなりも態度もみんな見せかけ。
敵の油断を見透かして、いきなりワナをぶつけてモノにしようっていう
腹でしょ。どれもこれもワナよ。おつむが空っぽみたいなフリをするのも、
奥さんや従兄の内輪話も。とにかく大した役者だわ。上辺はモタモタして
いるけど、おつむの中は目まぐるしく回っている。
刑事仲間でも腕利きで通っているんでしょ。

◆コロンボ自身による自己分析

「殺しの序曲」
世の中というのは不思議ですねえ。わたしゃ、どこ行っても秀才にばかり
出会ってねえ。学校でも頭の良い子は大勢いたし。軍隊初めて入った時にも、
あそこにも、おっそろしく頭の良いのがいましたよ。ああいうのが大勢いちゃ、
刑事なるのも容易じゃないと思ったもんです。あたし考えました。連中より
せっせと働いて、もっと時間かけて、本を読んで、注意深くやりゃ、モノに
なるんじゃないかって。なりましたよ!。
あたしゃ、この仕事が心底好きなんです。

「死者のメッセージ」
科学捜査なんて何にも知らないんです。それから私の仕事が、恐るべき暗黒
っていう点でも正直言いますとねえ、これもあんまり自信がないんです。
私は自分の仕事が大好きでしてねぇ、憂鬱になることなんざぁ有りません。
また世界中に犯罪や殺人犯が満ち溢れているとも思いません。みなさんの様な
良い方がいっぱいだし。刑事をやってたからこそ、皆さんにもお目にかかれた
わけだし。あたしゃ人間が大好きです。今まで出会った殺人犯の何人かさえ
好きになったほどで、時には好意を持ち尊敬さえしました。やったことにじゃ
ありませんよ。殺しは悪いに決まっています。しかし犯人の知性の豊かさや
ユーモアや人柄にです。誰にでも良いところはあるんです。ほんのちょっと
でもねぇ。こりゃ刑事が言うんだから間違いありません。

「殺人講義」
(実際にはない証拠を作り上げることは?)
実際にはない証拠を作り上げることはあると言われています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
あたしの場合はこうです。この自分の鼻について行きます、
もし臭いを嗅ぎつけたら、解決の為ならありとあらゆる事をやってみますね。
(若い刑事へのアドバイスは?)
まあ〜あまり喋らんことですかね。
何かをした場合など、黙っている方がよろしい!。
すーぐ、ベラベラ喋っちまわないで、待つんです。待って展開を見る。
大事なのは、タイミングです。それからツキ。ツキが必要ですね。
Posted by トレモニ at 2015年12月20日 08:52
コロンボお得意の逮捕手法として、でっち上げの証拠や状況をつくり出して、
その結果、犯人による勇み足の行いや言動があったときに、それ自体を決定的
な証拠することが多い。犯人は完全犯罪を狙っていて、簡単には完全性を
崩せないので、そういうテクニックを使うのだろう。
よく「弁護士を通してくれ」とか、周囲の関係者が「しゃべってはイケナイ」
などと容疑者に対して注意を促すことがある。
これらは、コロンボに対しては特に必要な措置と言えるだろう。
コロンボから逃れるには、コロンボとコンタクトしないことである。
特に話さないことだ。コロンボは、催眠術師レベルの誘導術を心得ている。
犯人は別段追い込まれてもいないのに、勝手に追い込まれた気分になって、
つい勇み足や自白をしてしまうのだ。犯罪完全性が崩されていくと、犯人は
必要以上に追い込まれた錯覚に陥ってしまう。犯罪完全性が崩されていく事と、
犯人側の容疑が固まることはイコールではない。
そこを、よくはき違えてしまうのだ。コロンボに勝つには近づかないことだ。
Posted by トレモニ at 2015年12月23日 01:46
コロンボの場を和ませるテクニックやウケ狙い

「別れのワイン」
・イタリア人で音痴とは、あたしだけじゃないかしら。
 →音痴という恥をさらすことで和ませる。
 →確かに「影なき殺人者」Closerの歌唱で証明された。
・親父は、闇ビールのトラックの用心棒だった。
 →"酒"と言わず"ビール"と言い、"トラックの用心棒"とまで修飾を入れた。
  このように修飾し言いまわすことで、暗い時代を明るく表現する効果が
  あるし、意表を突かれ思わず笑ってしまう。

「白鳥の歌」
・出所されてからの活躍は、下積みの連中に希望を与えるもんです。
 →聴いててけっこうジーンときました。犯人も心を開く第一歩となった。
・朝鮮戦争では、炊事場の見張りで・・・。
 →下っ端かみたいな感じで、本来暗い戦争なのに明るい印象を与えます。

「華麗なる罠」
・従兄は、パン屋の軽トラックにはねられたんです。
 →パン屋という何とも平和なイメージと、軽トラックという軽い感じで、
  死亡事故なのに、重々しい印象を与えない。
  これでウェズリーも、つい笑ってしまった。ちょっと失礼でしたね。
Posted by トレモニ at 2015年12月26日 02:45
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筆者ぼろんこが1970年代にNHKの総合テレビで刑事コロンボに出会った頃は小学生でした。それから30数年後の2009年にNHK BSで再会した時、その素晴らしさにあらためて感銘し、自分なりの解釈をブログに書きためるようになったのでした。