2009年01月04日

新・刑事コロンボ 66話「殺意の斬れ味」

新・刑事コロンボ「殺意の斬れ味」
A Trace of Murder / 1997[単発 66話]

キャサリンと愛人パトリックは、夫クリフォードに殺人の罪をきせるために第三者(セルツァー)を殺害するという話。

クリフォード・カルバート は強烈


まず投資家クリフォード・カルバート(バリー・コービン)のキャラが強烈、それに比較すると犯人のパトリック・キンズレーは一見弱く感じるが、実はロス警察の科学捜査班。共犯のキャサリン・カルバートは、かのシェラ・デニスということで、かなりエンタテインメント性があり楽しめる作品です。


真面目に生きてりゃ良かったのにね


キンズレーが殺人を犯す動機は、私には理解できません。キャサリンをどれほど愛していたか?というのが大きな疑問ですし、クリフォードが仮に逮捕された後、キャサリンとの仲をどのように維持しようと目論んだのでしょう?大人しく警察官としての人生を全うすべきでした。この事件以外には、全く汚点がなかったのでしょうから。

強引な偽証拠


決め手となるのはむしろ「猫の毛」じゃないでしょうかね?背中にあれほどの猫の毛が着くということも、あり得ないことだと思います。もしもそのような状況になったとしても、細心の注意を払って猫の毛を取り除くでしょうね。葉巻の切れ端を現場に残すなど、もっての他ですね。その反面、犯行現場とコンビニの位置関係の話は面白いです。

バーニーのお店ですが…


重要なシーンで使用されたバーニーのお店ですが、62話「恋に落ちたコロンボ」の時と全然別のお店に見えるのですが。これって、他の作品とも比べてみる価値がありそうで、なさそうか。65話「奇妙な助っ人」では全く雰囲気の異なる「明るい雰囲気の」店でした。

これも珍しい、コロンボ警部の事件解説


事件解決の場面は面白かったというか、痛快でしたが、最後の解説シーン(バーニーのお店)は必要だったでしょうか?路上シーンの延長で十分表現できた気がします。

どうでも良いけど調べてみた


捜査の過程で登場する被害者セルツァーの女性弁護士「ドナ・ブロック」はトレーシー・ローズと名付けられていますが、深い意味があるのか?疑問。とても美しく魅力的な女性弁護士でしたが、それだけの役でした。


何度か見直しているうちに気付きました


クリフォードの要望で弁護士を通すことになり、コロンボ・弁護士・クリフォード同席の場で、キンズレーとキャサリンが挨拶をするビル(建物)は、その前の回の「奇妙な助っ人」で牧場経営者マクベイが種馬の契約をするビルと同じです!

 
奇妙な助っ人が1995年の放送に対し、殺意の斬れ味は1997年。ビルを撮影したアングルもそっくりで、同じ日に撮影したものを使い回していると考えられます。→その後の発見で48話「幻の娼婦」(1989年)ですでに登場していること判明しました。6年前のフィルムを流用したかどうかまでは、分かりません。
 

パトリック・キンズレー


犯人のパトリック・キンズレー(デビッド・ラッシュ)の日本語吹き替えは船越英一郎さん。とても有名な俳優さんの声なのに、気付かなかった人もいたのでは?

 
監督:ヴィンセント・マケヴィティ
脚本:チャールス・キッズ
パトリック・キンズレー:デヴィッド・ラッシュ
キャサリン:シェラ・デニス etc.
バーニー:ジョン・フィネガン
 
加筆:2013年10月8日 
 
 
 
posted by ぼろんこ at 23:46 | Comment(22) | 新シリーズ(46話〜69話)
この記事へのコメント
ぼろんこさん、どうもバーニーのチリの店は
実在してるようです。検索すると結構
サンタモニカやあちこちに あるようで。
店のHPにあるoriginarlの店構えが恋に落ちた
コロンボ に出てきたのに似てます。
奇妙な助っ人や殺意の。。に出てたのは
別のところでロケしたんじゃないかと。
Posted by よしひろ at 2011年02月13日 17:01
よしひろさん、メッセージありがとうございます。「バーニーのチリの店のHP」は、どう検索されたのでしょうか?非常に興味深いですね〜。「恋に落ちたコロンボ」と「殺意の斬れ味」は、シリーズ中でも、バーニーの店が重要なシーンとして登場しますよね。このブログでも、後日特集記事を書くつもりです!
Posted by ぼろんこ at 2011年02月14日 14:24
なにげに バーニーのBeaneryと英語で検索
したら出てきましたよ。地元ではかなり有名
店なようですね。良ければご覧ください。
ロスでは2番目にチリが美味いとか、、
今週と来週のコロンボ(BS)は私的に
未だ見たことないんですが あらすじとか
見たらおもしろそうですね。

Posted by よしひろ at 2011年02月16日 02:25
Beaneryのお店のウェブサイト、確認しました!
http://www.barneysbeanery.com/
ですね。
「恋に落ちたコロンボ」で使われたには、サンタモニカ店だと思います、きっと!
Posted by ぼろんこ at 2011年02月20日 13:53
トレーシー・ローズ、やはり気になりますよね。アメリカ人なら笑うはず。それから猫の毛を付けるならズボンでしょう。猫が跳びかかってくればスーツの前に毛が付くのでは?いずれにせよ、本作は、最後の余計なシーンを除けば良い出来だと思います。何気ない仕草からふたりが知人だと判る、コロンボらしいです。私には原題の意味が不明です。ご教示ください。
Posted by ころんぽ at 2011年09月04日 21:17
ころんぽさん、ありがとうございます!
「原題」の不可解、そうですね〜確かに。私は英語に強い方ではないので、深みのある意味などは浮かんできません(笑)
本作( 66話)は、後期としてはなかなかの出来ですよね。もう少しあっさりた演出が好みですが、話の展開はなかなか良いですね。被害者(セルツァー)に何の落ち度もないという点が非常に惜しまれますが。
Posted by ぼろんこ at 2011年09月13日 16:20
鑑識の刑事が現場に来た時には猫が逃げ出していていなかったのだからその時点で葉巻は灰皿にはなかったはずでしょう。それを見かけたという鑑識の矛盾を突くかと思えば夫人のくせから旧知の仲だと気づくのは少々無理では。ラストの説明も不要だったと思う。
Posted by 上村武 at 2013年07月23日 20:48
こんにちは、先日BSで放映したので録画して昨日観たばかりですが、ちょっとキンズレーの吹替不快過ぎ。シーラダニーズは初期の「美食の報酬」では可愛げがあったが、その後はほんと性格の悪いババァを演じてますね、私この吹替もどうも
受け付けられなくて、字幕版が放映されたら保存しようと思い、見終わってすぐ消去してしまいました。
Posted by 屋根の上の牛 at 2013年07月24日 18:27
上村さま、屋根の上の牛さま、コメントありまがとうございます。初期の作品に比べ、日本語版の台詞も現代風になっていますよね。お話の進み方も「サスペンス劇場」に似ています。67話の「復讐を抱いて眠れ」で、少しだけ昔風に戻っている(良い意味で)かも。
Posted by ぼろんこ at 2013年07月26日 14:43
はじめまして。

パトリック役のデヴィッド・ラッシュは「俺がハマーだ!」のスレッジ・ハマー役の方だそうですね。

新シリーズ4話の犯人を吹き替えた羽佐間道夫さんが担当していたようですが、羽佐間さんがやったらもっと違うものになっていたのかもしれないですね。

船越さんは、やっぱり2時間ドラマのほうがしっくりきます。
Posted by るてなんと at 2013年10月07日 23:25
るてなんとさんコメントありがとうございます。素敵なお名前ですね(笑)羽佐間道夫さんは良いですね〜。シルヴェスター・スタローンのロッキーの声を思い出しました。個人的には巨人の星の「速水譲次」も大好きです。「迷子の兵隊」にも加筆しておきます〜。
Posted by ぼろんこ at 2013年10月08日 09:36
作品自体がかなり駄作でしたね。

あと、吹き替えは特殊な技能を必要とするもので、船越さんはおそらく初めての吹き替えでしょう。

石田太郎さん、藤田淑子さん、内海賢二さんというプロ中のプロと同じ作品では如実に技術の差がありました。

個人的に藤田さんの演技が大好きです。
Posted by タップおばさん at 2015年05月26日 23:54
タップおばさん、内海賢二さんも存在感でますね。
Posted by ぼろんこ at 2015年10月02日 23:28
反間計炸裂しましたね。ただ、無理くり感は否めません。
コロンボの間に立った話術だけで、こうも簡単に共犯の信頼関係が崩れる
のかな?。殺人処方箋や大当たりの死では、共犯の言動によって相手が
自滅するパターンなので納得できるんですが。

最後、コロンボがグダグタ解説しますが、全くいらないね。
そうじゃなくて本筋をもっときめ細かくして、説明なしで視聴者へ
分かるようにすべきです。
Posted by トレモニ at 2015年11月10日 07:43
この場合、どちらが主犯なんでしょうか?。
犯行を考え出したのはキャサリンなので、そちらが主犯でしょうか。
とすれば、パトリックは実行犯ですかね。
逮捕された後では、お互い相手が悪いと非難合戦する気持ちは分かります。
自分は主犯ではないという主張は、どうとでも言えるでしょうから。

ネコの毛は式場で付けるんじゃなくて、自宅でも付けるチャンスは
いくらでもあったのに。写真なんかには写らないと言い訳もできるし。
残念ですね。

コロンボは、初手からクリフォードの犯行だとは毛筋ほども思ってない。
クリフォードの言動などから、それはスグにも気付く。
気付かなければ、コロンボではない。
クリフォードの犯行だとしたら、もっとマシなアリバイを考えるから。

では、キャサリンが犯人だと気付き始めたのは?。
クリフォードの容疑が薄れ始めてから。
では、パトリックが犯人だと気付いたのは?。
やっぱり、バーニーの店になるのか。

刑事コロンボにおいては、犯人との初対面で、ほぼ目星を付けるのが常道
だが、今回は、それがメッチャ遅いという珍しいケースだ。

最後は、ミステリーというよりも"お笑い"の域ですね。
Posted by トレモニ at 2015年11月28日 07:28
今日からBSTBSで再開しましたね。
後半でエレベーターから降りた所のシーンは、秒読みの殺人のロケ地でしょうかね?
今年も宜しくお願いします。
Posted by フリットミスト at 2016年01月04日 23:06
キンズレー役デビット・ラッシュの主演刑事ドラマ
「(新)俺がハマーだ!」にも「刑事コロンボ」にも出演している
役者さん(だと私の気付いた人)のまとめ です。

1話「殺人処方箋」トミー役(アンソニー・ジェイムス)
「16.耳の穴に息吹きかけて 勝負を決める女ハスラー」
  で実行犯のボス「若ボケ(心配性の20歳)」役

40話「殺しの序曲」ジェイスン・ダンジガー役(ベイジル・ホフマン)
シグマクラブ支部長、保険会社員、「被害者自殺説」
「4.銃を捨てて野に出よう!!プッツン刑事暗殺計画」で会計士役

49話「迷子の兵隊」でパジェット将軍役(ステファン・エリオット)
「13.老人パワーで大胆捜査 今どきの若いもんは!!」 で元刑事役

56話「殺人講義」クーパーの父親役(アラン・ファッジ)
「13.老人パワーで大胆捜査 今どきの若いもんは!!」 で宝石商役

62話「恋におちたコロンボ」鑑識(指紋採取)役(トム・ヘンシェル)
「18.敵は幾万ありとても ヘビメタ族には負けないぞ」で監査官

63話「4時02分の銃声」ディードレ'DeeDee'ロス役(ビバリー・リーチ)
犯人に上院議員のスキャンダル捏造用の証言を求められたお色気女優
「新1.スレッジ・ヘッドルーム」でTV レポーター
「新5.ダーティハマー マギーちゃんちょっとマッチョ」でジェンキンス巡査

65話「奇妙な助っ人」ブラウン刑事役(ハリソン・ペイジ)
ハマー(新旧シリーズたぶん全話)でトランク署長

長文、失礼しました。 m(_ _)m
Posted by ♪〜えっびばーでぃっ at 2016年01月10日 00:56
とても好きな作品です。
クリフォード・カルバートのキャラもあって、明るいイメージです。
キンズレーもキャサリンも個性的な感じで好きです。
ビックリしたのは、最初の現場検証で、突然キンズレーが出てきて
鑑識作業を始めた場面です。ええ!?・・犯人が・・鑑識って?!・・。
サプライズでした。
Posted by トレモニ at 2016年01月10日 07:03
コロンボが最後に再現をやってみせるのは、この「殺意の斬れ味」と
「殺人講義」です。「狂ったシナリオ」では再現ではありませんが、
種明かしとして役者の紹介をしていました。
こういう時のコロンボの得意満面は、気持ちは分かりますが、好きに
なれません。ただ「殺意の斬れ味」も「殺人講義」も嫌いではありません。
全体的に明るいし、ストーリーも分かり易いです。
双方お笑いドラマですけどね。
Posted by トレモニ at 2016年01月17日 06:26
犯行があったのは、太陽がまだ高く日差しの強い昼間だった。
しかし、コロンボが現場へ到着したのは、少なくとも半日以上経過した
夜中だ。普通、早ければ1時間程度で駆けつけているのに、なぜ、
こんなにノンビリしていたのだろう?。
犯行を完結するまで待ってあげてた?、ドラマ的に??。
別に犯行の完結を待たなくて、捜査開始と犯行の完結が互い違いになっても
そんなに無理はないと思う。むしろ、ノンビリする方が不自然だ。
Posted by トレモニ at 2016年01月17日 17:47
2人の関係が知らず知らずの内にコロンボにバレていたのが面白い。
そして最後の醜い争い・・・・結局、何のために殺害したのか分からなくなりますね。
Posted by 倒叙形式万歳 at 2016年03月07日 13:38
エレベーターは「秒読みの殺人」と似ていますが、写真判定してみたところ、別の場所みたいです。
Posted by ぼろんこ at 2016年05月04日 14:35
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I think that you can understand. I appreciate your self-control.

筆者ぼろんこが1970年代にNHKの総合テレビで刑事コロンボに出会った頃は小学生でした。それから30数年後の2009年にNHK BSで再会した時、その素晴らしさにあらためて感銘し、自分なりの解釈をブログに書きためるようになったのでした。