2009年09月01日

刑事コロンボ 40話「殺しの序曲」

刑事コロンボ「殺しの序曲」
The Bye-Bye Sky High IQ Murder Case
1977[第6シーズン 40話]

刑事コロンボの中では、第6シーズンに属する後期的作品。背景は世界でトップレベルのIQを持つ人が集まる「シグマクラブ」で起こる殺人事件。クラブのメンバーである会計事務所の経営者オリバー・ブラントが友人で共同経営者、しかもシグマクラブのメンバーでもあるバーティを殺害。動機は、オリバーの横領を知ったバーティが、世間に公表すると脅したためです。

動機は十分。バーティはかねてより友人オリバーの言動に対し、強い不快感を抱いていて、その腹いせに彼の身辺を探ったため、不正が発覚します。常日頃から周囲にバカにされている人は、たとえそれに悪意が薄かったとしても、いつか許せなくなるのもなのでしょう。

トリックは緻密だが、天才集団を感じさせない


この作品の特長は他の作品と比較し「殺害のトリックが異常に緻密」であること。それが大きな要素となりすぎて、「世界でトップレベルのIQを持つ人が集まるクラブ」の存在感は逆に薄くなっている点が惜しいです。一部の登場人物を除いて、あまり頭の良い人の集団と思わせてくれません。

トリックに凝りすぎて、現実味がないとも感じます。傘の中で破裂した爆竹の音が果たして銃声に聞こえるだろうか?音楽のボリュームを絞り、犯行後にプレーヤーのカバーを閉めておけば、もっと怪しまれなかったはず。犯人が頭脳明晰のわりには短気で、容疑をかけられる素性を持っているなど。また、これは微妙な判断ですが、解決シーンで「赤いペンが落ちるほんの一瞬前に辞書が傾き始める気がする」点も‥。

天才オリバーちゃんは可愛い


ただ、そのようなことを差し引いても、楽しめる作品であることは確かです。犯人の天才オリバー・ブラント「セオドア・バイケル(ビケル)」も、まさかコロンボ警部のような「計り知れない程の頭脳の持ち主」が担当刑事として自分の前に現れるとは予測もしていなかったことでしょう。


異常とも思えるほど緻密な殺害トリックを仕掛けるシーンで「満面の笑み」を浮かべ作業するオリバーの顔が印象的に描かれています。犯罪工作の王者「パトリック・マクグーハン」も顔負けです。

オリバー・ブラントは、頭が良い割には「子供のような性格」な人ですね。公園で拳銃をゴミカゴに捨てるシーンで、コロンボに気付かれる不安が消えた直後に、嬉しそうな顔に一変して傘の説明をし出す場面など、興味深いです。彼の性格は妻のビビアン(サマンサ・エッガー)との会話「オリバーちゃん呼ばわり」でも伺え知れます。

脇役ソレル・ブークが良い


犯人オリバー・ブラント役のセオドアバイケルも良いのですが、被害者のバーティ・ヘイスティング役のソレル・ブークも深く印象に残りました。このソレル・ブークは24話「白鳥の歌」にも出演(アレンジャー(編曲者)のニック・ソウルカント役)しています。


また原題の「The Bye-Bye Sky High I.Q. Murder Case」は「空高いIQの殺人事件」のようなイメージですが、邦題ではむしろ音楽にスポットを当てたようですね、残念でした。

ウエイトレス のお姉さんが怖い


レストランのウエイトレスの女優は「ジェイミー・リー・カーティス」で、有名な俳優の「トニー・カーティス」と刑事コロンボ32話「忘れられたスター」のジャネット・リーを両親に持ちます。ちょい役でも流石に存在感のある演技です。睨みつける顔がめちゃ怖いですよね。


ハワード・マクギリン


出世願望の強い若手会計士のジョージ・カンパネラを演じたのはハワード・マクギリン。目鼻立ちがはっきりした二枚目で、とても印象に残りました。やはりコロンボにはパンチの効いた脇役さんがいますよね。


チャイコフスキーの幻想序曲「ロメオとジュリエット」


この作品、邦題「殺しの序曲」で、作品中に登場するクラシック音楽はロシアの作曲家チャイコフスキーによる幻想序曲「ロメオとジュリエット」。私の持っている音源はシャルル・デュトワ指揮モントリオール交響楽団によるもので、20分33秒という長い演奏時間の14分12秒に、オリバー・ブラントが再生位置を設定した「第二主題による美しいメロディ」を向かえます。おそらくオリバーは特にお気に入りだったのでしょう。当時のステレオでこの位置から自動再生するには「一度手動で記憶」させる必要があると思われ、ここでも彼の無邪気な性格が伺えます。

人間コロンボを感じられる会話で、自分を見つめ直す


シグマ協会で向かえるラストシーンの一場面で、天才オリバーの苦悩や、コロンボ警部の人間哲学に触れることができます。オリバーは神童と呼ばれ苦しんだ幼少期を語ります。私は神童と呼ばれた経験はありませんが、子供の頃から「わざと頭が悪く見られるように振る舞っていました」。その方が周囲と楽しく過ごせるからです。一方コロンボは、自分は決して秀才とは言えない素材だが、粘り強くしつこく頑張ればきっとモノになる。と答えています。今の私はこの心境です。全力を尽くさず人生を終えることなんてあり得ないですね。コロンボにとって、天職とも言える刑事。その姿に自分の生きる指針を見つけ出すことができました。

「殺しの序曲」は意外と深い作品かも


先述のオリバーとコロンボの会話。それ以外にも、「いじめっ子、いじめられっ子」「天才と凡才」「気持ちの通じない夫婦」「出世を競う二人の秘書」など、殺人事件の周囲で見られる人間関係が面白く描かれています。

なかでもオリバーとバーティの関係は特に興味深いです。バーティのことが好きなオリバーは行き過ぎた愛情表現から逆にバーティから嫌われ、それが横領を暴露される危険を増大させます。本当に頭が良ければ「相手から嫌われない工夫」をもって世を渡れるはずなのですが、最も短絡的な解決方法「殺人」を実行するのも皮肉に感じます。

監督:サム・ワナメイカー
脚本:ロバート・M・ヤング

オリバー・ブラント:セオドア・バイケル(ビケル)
妻ビビアン:サマンサ・エッガー
バーティ・ヘイスティング:ソレル・ブーク
ジョージ・カンパネラ:ハワード・マクギリン
キャロライン:キャロル・ジョーンズ
バーク刑事:トッド・マーティン

加筆:2013年10月8日 
 
posted by ぼろんこ at 00:00 | Comment(33) | 後期作品(32話〜45話)
この記事へのコメント
こんばんわ、いつも楽しく拝見しています。
AXNミステリ放送版を録画して見ていたのですが、シグマ教会の会議場みたいなところに肖像画
が飾ってあるのが写るのですが、多分「構想の
死角」で出たメルヴィル夫人の肖像画だと思います。つまらん話ですみません。
Posted by CRUNGE at 2011年11月16日 22:35
CRUNGEさんこんにちは!「メルヴィル夫人の肖像画」の件、気付いておりました!
Posted by ぼろんこ at 2011年12月03日 15:49
最近、1話ずつHuluで見なおしています。本当に面白いし当時のアメリカの空気感も興味深いです。携帯もネットもないあの頃の人々の生き方を思い出しています。1話見てはここにおじゃまして、ふむふむと思いながら、次の話にクリックです。
Posted by Deto at 2012年12月19日 12:23
Detoさん、こんにちは!

「携帯もネットもない」ですよね〜、もっと凄いのは「ビデオ」が普及していなかったことです。今なら録画して何度も見返せますが、当時は「手がかりを見逃したくない…」の一心で、目を皿のように、耳をダンボにして、画面に集中していました。(笑)

私も、現在進行形で見ております。新しい発見などをするたびに、記事に加筆しておりますので、どうぞ、お楽しみください〜。
Posted by ぼろんこ at 2012年12月19日 12:40
僕はコロンボの自分は刑事にはなれないだろうと思ってた。でも努力して自分より頭のいい人よりたくさん働いて、たくさん本を読んで、、、そして刑事になれた、この仕事が好きなんです、、、のところでのピーターフォークの語りかけるような演技にグッときました。その後の天才クイズをいとも簡単に解いてしまうコロンボ。IQという物差しの無意味さ、虚しさを表すシーンでした。この部分だけで僕のベスト1です。
Posted by Deto at 2012年12月19日 23:07
刑事コロンボに出てくる子供は大抵、天才だったりおませだったり小さな大人みたいですね。
最年少のメンバーの少女も例にもれませんが、コロンボに容姿を誉められて目を輝かすシーンは和みました。
コロンボは子供の心を開くのがうまいですよね。
Posted by えり at 2014年05月13日 14:42
えりさんコメントありがとうございます。「コロンボに容姿を誉められて目を輝かすシーン」は私も大好きです!こどもといえどやはり女性〜自分の容姿への関心は深いものです。
Posted by ぼろんこ at 2014年05月18日 12:30
劇中にでてきた、偽コインのパズルの回答ちょっと変ですよね。
Posted by なにわのおっさん at 2014年05月26日 19:03
なにわのおっさんさん>コメントありがとうございます。そう言われてみると…そんな気がします。(笑)
Posted by ぼろんこ at 2014年06月05日 11:57
冒頭、仕掛けを仕込んでいる時、チャイコフスキーのレコードを流す前にラジオから流れている女性の曲はなんて曲でしょう?
Posted by たときち at 2014年09月14日 15:27
いつも楽しく読ませていただいています。コロンボだけは何回みても発見があるので、大好きです。いえ、忘れちゃってるのかな?
コロンボで気にいているのは犬が出てくる、子どもが出てくる、仕事熱心な部下がでてくるのが好きです。これもそうですよね。
脇役の紹介や音楽の補足など教えていただけるとうれしいです。これからも楽しみにしています。
Posted by ミセス せつこ at 2014年09月16日 21:39
はじめまして。たいへん面白く拝見しております。

ラジオの女性ボーカルの曲は「Boo Hoo」という曲でしょうか。残念ながら別バージョンですが、You tubeでも聞けます。

私は最後に犯人がコロンボに出すクイズをオリジナル音声で聞いて、日本語版と異なり、さらにひとひねりあるのに驚きました。
「Asphalt. Uncle. Delight. Leave.」どの言葉が仲間はずれかなんて、日本人にはなおさらわかりませんよね。

Posted by てらだあつお at 2014年11月23日 17:10
たときちさん>「Boo Hoo」です。ガイ・ロンバードが、1937年に大ヒットさせ、その年の全米チャート1位に輝いた曲なだということです。
Posted by ぼろんこ at 2015年10月03日 00:21
ミセス せつこさん、コメントありがとうございます。「脇役の紹介や音楽の補足」ですね、かしこまりました!
Posted by ぼろんこ at 2015年10月03日 00:22
てらだあつおさん、お返事がたいへん遅くなりました。英語版でのクイズは「Asphalt. Uncle. Delight. Leave.」ですか。日本人には、答えられないですもんね。
Posted by ぼろんこ at 2015年10月03日 00:25
前回に続き、これも困った作品。

犯人は何故コロンボの目の前で半狂乱になりながら銃声トリックを再現したのか?

これを理解するのに時間がかかりました。
Posted by タップおばさん at 2015年10月03日 23:33
コロンボが過去を語るシーンが見所です。
「周囲には秀才が多くいた。連中よりせっせと働いて、
時間をかけて本を読んで、注意深くやればものになる」
この中に、コロンボの本質が見えました。
コロンボは天才ではなく、努力の人なんだと。
ただ、ウソをつくことでは天才かも分かりません。
Posted by トレモニ at 2015年10月31日 20:24
前回手抜きをしましたが、コロンボが過去を語った全文です。

世の中というのは不思議ですねえ。わたしゃ、どこ行っても秀才にばかり
出会ってねえ。学校でも頭の良い子は大勢いたし。軍隊初めて入った時にも、
あそこにも、おっそろしく頭の良いのがいましたよ。ああいうのが大勢いちゃ、
刑事なるのも容易じゃないと思ったもんです。あたし考えました。連中より
せっせと働いて、もっと時間かけて、本を読んで、注意深くやりゃ、モノに
なるんじゃないかって。なりましたよ!。
あたしゃ、この仕事が心底好きなんです。

コロンボ自らの言葉によるコロンボ分析で良いのは、この「殺しの序曲」と
次回「死者のメッセージ」です。犯人の言葉によるコロンボ分析で良いのは
「殺人処方箋」「死者の身代金」です。
すばらしい内容でした。
Posted by トレモニ at 2015年11月21日 19:04
冒頭、車のライトが十字に光るのが好きです。
「死者の身代金」でも際立っていました。

動機は明確。自宅にあった傘には、爆竹のはじけた痕とススが残っていた。
方法は推理、チャンスも推理、決定的証拠はない。
これでは逮捕は出来ない。結局、自爆的自供だった。

無理とは分かって、最大限にコロンボを肯定する考えに立脚してみる。
コロンボは犯人の過去から現在に至るまでの苦悩を理解し、攻め方を考えた。
犯人は頭は良いが、幼少からそれゆえの苦悩を抱え込んでいた。
犯人は知能があることに対して、何の価値も見出せなくなっていた。
特にシグマ協会に対しては、表面に出さない嫌悪感すら持っていた。
コロンボは、その中のあるメンバーが状況証拠から方法を言い当てたと言い、
それが正しいとも言う。
犯人はコロンボの的を射た捜査展開を考えると、自分が逮捕されるのは時間
の問題だと気付き始めていた。そんな中で、コロンボは犯人が嫌悪している
メンバーの穴の開いたままの推理が正しいとしている、そんな空気をほって
おけなくなった。逮捕の時間を少し延ばすよりも、推理を完成させることを
優先したのだ。穴の開いた推理をコロンボが堅持してしまうことを絶対
許せなかった。コロンボの犯人の特性を理解したスピード感ある論述の
持って行き方が犯人を追いつめ、このような空気を作り上げ、自供を
引き出したと言える。
Posted by トレモニ at 2015年11月22日 08:44
ヘイワードのオフィスで、地図を描いて説明する場面。
2種類の地図がコロコロ入れ替わっていますね。
道幅、被害者の印(+と×)、黄色いクルマの向きがそれぞれ違います。
最初に書いた地図では道幅が広すぎてその後の説明に都合が悪かったため別テイクを撮ったのかな。

「白鳥の歌」で空軍オフィスから電話する時の大佐の葉巻に似た面白いシーンです。
Posted by えんぴつ at 2015年11月24日 21:07
バーティの声を吹き替えているのは、高木均さんでしたね。私には永遠に「ムーミンパパ」の声の人です(笑)
「ロンドンの傘」では真打ちムーミン、岸田今日子さんも…。
Posted by 南部煎餅 at 2015年11月24日 23:59
トレモニさん>殺しの序曲でコロンボが語る「せっせと働いて、もっと時間かけて、本を読んで、注意深くやりゃ、モノになるんじゃないかって。なりましたよ!。あたしゃ、この仕事が心底好きなんです。」という台詞、私の人生に活かしています。
Posted by ぼろんこ at 2015年11月25日 10:42
はじめまして
この作品はラストがとても好きです。コロンボはわざと間違った結論によってトリップワイヤーを張る。優秀性や正当性に執着している彼は自らペンを手にし捕らえられてしまう

しかし確かにこの殺しのピタゴラスイッチは無理も少なからずありますね
Posted by KoalaXD at 2015年12月01日 22:30
偽コインのクイズを出す場面ですが、英語で何と言っているのでしょうか?どなたか英語で教えてください。
Posted by あがさ at 2015年12月08日 12:56
 名作・傑作多い『コロンボ』で「これぞ!」というエピソードを一つだけ選り抜くならば、私は当話を選びます。
 コロンボでは計算を尽くした殺人を遂げながら直後からコロンボなど関係無く犯人が没落して行く様子が描かれる回があり、「別れのワイン」では銘酒大量投棄の場面がそう。「秒読みの殺人」犯人のキャリア(バリバリ仕事の出来る女性です!)は逮捕前に終わっており、両作とも悪魔的なコロンボの罠に嵌って自らの犯行を実証する破目になる切なさがたまらない。作り手が頭脳ばかりでなくハートに相談しながら書いている。これらの要素を当話は過不足無く具えています。
 コロンボも犯人を尊敬したり憬れを抱く事もあると発言していますが、その心理に一番同調出来るのも当話です。
 凶器を捨てる場面でオリヴァーが屑籠の近くでジリジリしていると、思わず彼を応援するように心の中で「コロンボあっち行ってて!コッチ見ないで!」と叫ぶ。愚鈍な私はシグマクラブのメンバー達が束になって解く様なトリックを編み出す頭脳を一片でも欲しいと願ってしまう。ここまで頭の良い男が斯くも軽薄な女性を妻にするなんて理解に苦しむところ。つまらない女に溺れる偉大な男の弱みは『市民ケーン』や『華麗なるギャツビー』といった傑作でもみられます。

 吹き替え版でメガネっ娘キャロラインがヤッターマン2号(岡本茉莉=茉利さん)の声で喋れば萌えを感じる男子は少なくない筈。
 ぼろんこさんはウェイトレス役のジェイミー・リー・カーティスについて書かれていますね。吹き替えたのは放送当時未だ30歳になっていなかった吉田理保子さん。事務所の受付嬢役等とカケモチです。今では声優業を殆ど引退されていますがこの時点で魔女っ子複数にクララ、モンスリーを演じていました。原音では「ふんっ」などとイラ立たず単に短気か無愛想なだけ?というキャラクターに“怖さ”が感じられるとしたら、吉田さんの名演も手伝っていると確信しています。2大スターの娘だけに誇り高く、小汚い身なり(失礼)の刑事に煩わされるウェイトレスの境遇に不満を募らせた挙句銃を取り、過激派や殺人ロボットと闘う展開だって何の違和感も抱かせない。解る人無きジョーク(苦笑)

 クレジット3枚目まで小松方正さん、高木均さん、納谷六朗さん、弥永和子さん、嶋俊介さん、たてかべ和也さんといったビッグネームが…皆居なくなってしまった。
Posted by ふきかえふぁん at 2015年12月30日 00:20
 あけましておめでとうございます。

 突然ですが余談です。オリヴァー役を吹き替えた田中明夫さんは映画のエルキュール・ポワロ=ピーター・ユスティノフとアルバート・フィニーの両方を吹き替えた役者さんです。そうか当話はポワロVSコロンボなワケだ!
 もっと言うと田中さんが帝国軍皇帝を演じ、高木均さんがヨーダを演じ、ヴェイダー卿をはじめコロンボ犯人多数動員の『スター・ウォーズ/ジェダイの復讐』(※昭和63年=「帰還」になる“遠い昔”)という吹き替え版も日本テレビが放映しています。皇帝がヨーダを射殺するんだなんて聴き方をする人も居ないと思いますが、BS-TBS2月以降の放送でこの対決図が脳裏を過ぎるかも知れません。『フォースの覚醒』でハマった方にもオススメしたい…
Posted by ふきかえふぁん at 2016年01月01日 10:14
エメット・クレイトンの極度に神経質な性格とは対照的に「無邪気な天才性」を備えたオリヴァーの人格が個性的ですね。ぼろんこさんの分析、楽しく拝見しました。
こうもり傘、バッテリー、爆竹、レコーダー、そして辞書を駆使した物理的アリバイ工作も本作の大きな魅力です。確かに、一部の方が言うように凝りすぎの感がなくもないですが、本作の場合は刑事コロンボにこんな面白いトリックが出てきたことを喜んで観るべきではないでしょうか。
ユニークな犯人のキャラクターとトリックは、新しい題材に挑戦しようとしたシリーズ後期ならではで、そういう意味ではドラマを描くことにに力を注がれた「秒読みの殺人」も同様と思います。
Posted by すぴっつ at 2016年01月11日 18:49
コロンボは犯人に対して、「あなたは自分の仕事が好きじゃないのか?誇りを持っていないのか?!」と、怒りをぶつけたのでしょう。

コロンボにとって仕事は自分の血肉であり、人生は仕事と共にあり、大好きな仕事に費やす時間は至福の極みなのでしょう。

だから天才と呼ばれてきた犯人に対して、静かな青い炎のような怒りをぶつけた。

頭の使い方を間違っちゃいないかね?
と。

天才であることに誇りをもつんじゃない。
自己の存在そのもの、過去からの努力の足跡のすべて、情熱で煮えたぎるような熱い思いを仕事に注ぐことは、人間としての成長を促し、知恵を社会の為に使える、立派な人物になれることにもなるんだ。

そんな風に、いつも青春の真っ只中にいる若者のような希望を胸に生きることが、コロンボの誇りとなっている。
ちゃーんと結果も残せていることが、真の輝きの証明にもなっている。

犯人に対して、あなたは違うのか?!と、たたみかけるかのような熱いトークにジンときました。

さらには若きエリート君への言葉もまったく同質で。
出世したいならそれもいい。
でも人にこびたって駄目だよ。
仕えるのは人にじゃない。
事に、目の前のやるべき事に仕えることが仕事なんだ。

と、コロンボは伝えたがっているように感じました。

犯人にしろエリート志向の若者にしろ、コロンボに出会えたことは幸福。

私は今、コロンボのような大人になれているだろうか?
若者達に、生きることの幸せを示せているだろうか?
コロンボの言葉はとても重い。
でも明るくて暖かく、魂が喜ぶ。

自己の存在に自信を持って生きることを、コロンボは常に教えてくれている。
ありがとう。
Posted by ひびき at 2016年02月13日 16:53
みなさん、楽しい話題をありがとうございます。近日、本作品をもう一度見直してみます。そして、お返事いたします!
Posted by ぼろんこ at 2016年02月23日 09:30
初めまして。 いつも楽しみに読ませていただいています。

最後の天才クイズですが、仲間はずれの単語は Asphalt でしたね、たしか。 

Uncle は Dutch Uncle(ずけずけ言う人) 

Leave は French Leave(無断退出)
 
Delight は Turkish delight(お菓子の名前) 

...なのですが、それぞれ、オランダの フランスの トルコの と国名が頭に着きますが、Asphalt だけは、国の名前が付く言葉がないからですよね? 

お菓子の ターキッシュ・ディライト ですが、ナルニア国の映画の第1話、ライオンと魔女で、次男が冬の女王みたいな恐い女の人に、食べたい物と聞かれて、ねだるお菓子だったので、覚えていました。

日本語訳は、French Leave (無断退出)から思い付かれたのでしょうか? よく考えておられると思いました。

このエピソードは、昔見てません。 去年だったか、NHK-BSで見ました。 NHKは副音声がありましたが、BS-TBSはありませんね。

これからもよろしく。 また遊びに来たいです。

Posted by ミエーレ at 2016年03月03日 01:46
ミエーレさん「最後の天才クイズ」の解説、ほんとうにありがとうございます!長年抱いていた、疑問というか、勉強の種でした。時をみて、本編に加筆させていただきます。
Posted by ぼろんこ at 2016年03月03日 10:43
ぼろんこ様

こちらこそ喜んでいただいてとてもうれしいです。

これからもよろしくお願いします。
Posted by ミエーレ at 2016年03月04日 00:21
この回に登場するジェイミーリーカーティスは、アーノルドシュワルツレッガーの映画「トゥルーライズ」で、主人公の妻役で出演していましたね。名演技でした。
Posted by sakaimak at 2017年03月29日 00:20
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どうぞ悪戯の書き込みはお控えください。
私の大切なものを壊さないでください。あなたにも、私にも大切なものがあるのです。
I ask foreigners.
Please do not write a comment. Please do not break my important thing.
I think that you can understand. I appreciate your self-control.

筆者ぼろんこが1970年代にNHKの総合テレビで刑事コロンボに出会った頃は小学生でした。それから30数年後の2009年にNHK BSで再会した時、その素晴らしさにあらためて感銘し、自分なりの解釈をブログに書きためるようになったのでした。