2009年11月03日

刑事コロンボ 29話「歌声の消えた海」

刑事コロンボ「歌声の消えた海」
Troubled Waters / 1975[第4シーズン 29話]

お馴染みの俳優、ロバート・ヴォーンが登場。


中古車販売会社社長ヘイドン・ダンジガー(ロバート・ヴォーン)が登場。この俳優ロバート・ヴォーンは、0011ナポレオン・ソロというテレビ番組をよく見ていたので、最初にこの作品を見た当時(おそらく私は小学生)は、最も好きな作品のひとつでした。

人の弱みに付け込むことは「命取り」


動機は自分の浮気相手から脅迫されたというもの。今回の犯人ダンジガー氏は、コロンボシリーズの犯人の中でも抜群の「セレブ度」ではない感じ。苦労して中古車販売会社を育ててきた印象です。だから、それを失うことをとても恐れたし、脅迫には屈しないという感情も出たのでしょう。人の弱みに付け込むことは「命取り」に なりかねませんね。18話「毒のある花」21話「意識の下の映像」でも、犯人を脅迫した人が、返り討ちにあってますね。

今回のテーマが「船旅での殺人事件」ということで、まぁ壮大なスケールの中で娯楽性もたっぷりの推理モノテレビ番組〜みたいになりがちですが、そんなことそっちのけで「最高傑作クラス」の充実感がありました。コロンボ夫人はアカプルコまでの客船内で一度も登場しません。しかもコロンボ警部はいつも通りのレインコート姿。この設定は疑問を持たずに受け入れるべし…ですね。

濡れ衣工作はほとんどの場合、命取りになっちゃう


29作品目ということで、コロンボ警部の貫禄具合もちょうど良い感じです。医務室で「鳥のはね」を発見したことが、ダンジガーを容疑者として絞ることの決定的な理由ですが、その他にも犯人を被害者のバンドのメンバーロイドに見せかけたい「工作」が、すべてコロンボの「引っかかり」の対象になってしまうという皮肉。

コロンボ作品で犯人が「被害者の自殺にみせかける」「第三者に濡れ衣を着せる」という行動を起こすと、ほとんど「命取り」になります。この作品では顕著ですね。

どんどん手袋が減っちゃいますよね(笑)


事件解決の道筋は大疑問。ダンジガーはコロンボ警部から「犯人は医務室から使い捨てのゴム手袋を拝借して犯行に使った。それは数を数えたから確かだ。」と、説明されているのに、同じ場所から「決め手の証拠を作るための手袋」を、もう一回拝借して濡れ衣工作をした。

ダンジガー夫人は手袋を忘れた…


ダンジガーのゴルフ用の手袋を妻ジュリアが忘れたのが、そもそもの原因。「アカプルコで買えばすむことよ」に「船中での殺人に使うつもりだったんだ」と言い返せるわけもなかったですね。

鼻歌で犯人を追いつめる珍しいシーン。


ラストシーンでは、コロンボ警部の得意技「犯人の行動から『自分が犯人でございます』と本人に言わせる」という、最もスカっとする手法が見られます。しかも、警部は鼻歌で例の「THIS OLD MAN」を歌いながら、犯人ダンジガーを追いつめます。この時の表情が最高ですね。実際のピーターフォークの鼻歌では「ダンジガーさ〜ん♪」は、確認できませんでした。

スーザン・ショウ


脇役ですが、看護婦メリッサ役の女優はスーザン・ショウで、アドベンチャーファミリーにも出演。さりげない優しさが演技に出ていました。死体の検査をする場面では少し緊張した表情でしたね。とても人気が高いキャラクターです。


ロイド・ハリントンはエリック・ワグナー(笑)


濡れ衣を着せられるバンドのピアノマン「ロイド・ハリントン」役はディーン・ストックウェルで、12話の「アリバイのダイヤル」で殺害される御曹司エリック・ワグナーと同一人物です。素敵な俳優さんでした。


監督:ベン・ギャザラ
脚本:ウィリアム・ドリスキル

ヘイドン・ダンジガー:ロバート・ヴォーン
ロイド・ハリントン:ディーン・ストックウェル
客船のパーサー:バーナード・フォックス
看護婦メリッサ:スーザン・ショウ
ロザンナ・ウエルズ:プーピー・ボッカー
ギボン船長:パトリック・マクニー

加筆:2016年10月18日
 
posted by ぼろんこ at 11:49 | Comment(35) | 中期作品(10話〜31話)
この記事へのコメント
「歌声の消えた海」の看護婦メリッサ役はスーザン・ショウという女優さんだったんですね。きれいな人だなーと気になっていました。判ってすっきりしました。
「美食の報酬」の秘書のイヴ役のシーラ・ダニーズがとてもきれいだと思ってこちらも気になっていた(笑)のですが彼女はピーターの奥さんになったらしいですね。
楽しいお話しありがとうございました。
Posted by らいだー at 2010年01月25日 12:05
らいだーさん、コメントを頂きありがとうございました。
誰に読んで頂きたいわけでもなく、好き勝手にコロンボ論を書き綴っておりまして、コメントを頂いたのは始めてです。ありがたいことだと思っております〜。

メリッサは、とても優しい看護婦に描かれていました。煙草を吸うという「イメージと合致しない」仕草は、時代性を反映しているものなのでしょうね〜。

「美食の報酬」の秘書のイヴ役のシーラ・ダニーズは「若い!」の印象でした。日本語版の吹き替えの声も、若い女性風でしたね。刑事コロンボシリーズ、新・刑事コロンボシリーズを通じで、最も多く作品に出ているのが彼女ではないでしょうか。
Posted by ハーブパパ at 2010年01月25日 13:56
監督はフォークの盟友ベン・ギャザラではなかったでしょうか?ギャザラの犯人役も是非見てみたかった。。。

そういえばコロンボにはカサベテスファミリーの役者さんたちがちょいちょい出てますね(逆に「グロリア(1980)」とかカサベテス物にコロンボの常連役者さんがでてて)。

私はクレジットされていない端役の人たちについつい目が行ってしまいます。これも楽しみの一つです。このページColum Boroncoさんでもそういう人にスポットがあたっていて嬉しくなりました。
Posted by Gesundheit at 2013年08月28日 20:00
デッキでダンジガー夫人とコロンボが話すシーンが印象的です。

コロンボはダンジガーの事を浮気好きで、夫人はおとなしくそれを我慢していると思い込んでいるのか、「よくご主人の遊びを許してますね」などと話しかけます。ところが夫を支配し、独占欲が強く、自分を裏切ったら「お払い箱よ」と存外、夫人は激しい気性なのが分かり、コロンボはたじたじと後ずさりします。「お話しできてよかったです」。

DVDではコロンボの声が替わっていましたのでTV放映ではカットされていたようですが、ちょっとしたつなぎの場面のようですが、登場人物を掘り下げる、味わい深いシーンとなりました。
Posted by marr at 2013年10月31日 13:19
marrさん、ぼろんこです。ダンジガー夫人との会話。すでにダンジガーをホシだと睨んでいるコロンボが、殺人の動機をしぼるための聞き取りですね。コロンボは動機の有る無しを重要視しますね。
Posted by ぼろんこ at 2013年11月06日 13:26
これは文句なく楽しめる。犯人がコロンボの罠に嵌って御用というパターンはほかにもあったなあ。犯人と妻との夫婦仲の描写が巧み。くどくど説明しなくとも「女として扱われるのはいいことよ。その点夫には満足だわ。でも裏切ったら・・お払い箱よ。」このセリフで際どい夫婦仲と殺人の動機までも描出している。心憎いまでだ。こういう気の利いた描写はコロンボドラマの魅力の一つでもある。
Posted by ササキ at 2013年12月05日 20:18
ササキさん、書き込みありがとうございます。デッキでの夫人との会話ですね〜。この部分は吹き替えが替わっていまして、カット部分だったようです。殺害動機に関わる重要なシーンなのにね〜。
Posted by ぼろんこ at 2013年12月12日 21:06

豪華客船での事件、いやー面白かったです!

鑑識も消炎反応も、自分1人でやらなくてはならない状況では、コロンボの「地力力」が試されますね!(^^)!

手袋・・確かにどんどん無くなってきます(笑)
一番最初の手がかりである羽から、ダンジガーを犯人に絞りますが、普通であれば怨恨の線とか
動機がある人を真っ先に調べる警察に対し、
コロンボの本質力は、アッパレの一言です♪♪

僕もどちらかと言えば、コロンボ視点ではありますが、最後までダンジガーから狙いを外さない辺りが、名警部の片鱗を見せていますね (´∀`)


さて、最後の証拠をうやむやにしようとした証拠が、返って命取りになる点、ミイラ取りがミイラになる的な表現で、良いでしょうか(笑)
あのまま、ダンジガーが何もしなければ、ロイドが犯人にされたのでしょうかね??
いやいや、コロンボが黙ってないと思いますが、
メキシコの管轄外だし・・

それにしても、鉛筆の芯を削って指紋採取する方法は、とても興味があります(笑)
やり方ですが、芯の粉を証拠のブツにつけ、それを紙につける感じでしょうか?
(ロイドの指紋採取のやり方)

こういう名探偵物、刑事物を見ると影響されてしまいます・・ァ '`,、'`,、('∀`) '`,、'`,、


余談ですが、看護婦さんお綺麗な方でしたね!!
よくダンジガーが色目を使わなかったなーと
感心してしまう程、お綺麗でした(ノ∀`*)
良く見てみると、指輪をはめていたので、人妻でしたが・・泣


冒頭からコロンボが間違っていた、汽船とボートのくだり、ラストのシーンは面白いです^^
Posted by とっしーー at 2014年05月23日 14:53
Gesundheitさん、お返事が書けておりませんでした。たいへん失礼しました。監督は「ベン・ギャザラ」が正解でした!本文を修正しました、ご指摘ありがとうございました〜。
Posted by ぼろんこ at 2014年05月26日 10:52
とっしーーさん、コメントありがとうございます。いつも楽しく拝読しております。良い意味で異色の作品ですよね〜。コロンボの知恵が炸裂しています。1票追加してまますね〜。
Posted by ぼろんこ at 2014年05月26日 10:58
本編とは脱線してしまいますが、皆様はコロンボの脇汗に気付かれましたでしょうか?
船内のカフェラウンジでダンジガーとマスターキーとカーティスクリッパーの検討の際、両脇目一杯の脇汗(笑)演出なんですかね?
一度気付くと、どうしもうもなく気になります。
Posted by yass at 2014年08月08日 00:17
yassさん、「脇汗」には気づいていました!面白いですね。
Posted by ぼろんこ at 2014年08月14日 00:49
重箱の隅をつつくようですが、現実的には、薄いゴム手袋をはめた手の指紋を採取するのは不可能ですね。手袋を外す際に転写された指紋が必ず乱れます。
そのため、最後の方のコロンボはゆっくりとした進行で相手を追い詰めて自白を導いてるような気がします。
コロンボ本人も「指紋がくっきりと残ってる」旨のことは、ハッタリだと認識してるのでしょう。結局犯人の指紋との照合をしてないのもそのためだと思います。
Posted by テラオ at 2015年01月19日 18:19
テラオさんの意見に同意です。
実際日本テレビの「金曜ロードショー」で本作が放映された際に、エンディングで水野晴郎さんが、
「実際にはゴム手袋を外す際に指紋が擦れたり、
拳銃を打つような緊張する作業をすると汗をかくため指紋が残るのは難しいらしいです。
これもコロンボお得意のトリックを仕掛けたのかもしれませんね〜」って言ってましたw
Posted by マリオ at 2015年01月20日 02:22
テラオさん>コロンボはダンジガーさんを崖っぷちまで追い込み、彼の潔さで負けを認めさせているのですね。
Posted by ぼろんこ at 2015年02月10日 09:47
マリオさん>水野晴郎さんも、そのように!懐かしいですね。
Posted by ぼろんこ at 2015年02月10日 09:50
Youtubeで水野晴郎さんが解説する金曜ロードショー「刑事コロンボ・歌声の消えた海」を見ることができました。テラオさんマリオさんありがとうございました。
Posted by ぼろんこ at 2015年03月06日 23:18
いつも楽しく読ませて頂いています!

この回の、
パーサーさん?のトップの方でしょうか、
船長さんと共に警部と部屋の捜索をされている方、ですが・・・

コロンボ警部がロンドンへ視察に行った時にロンドンを案内してくださっていたお偉いさんでは!???

(最後に、「やったな!?」と言う方!)

それが気になりつつ、の視聴でしたw

Posted by ネオリチャード at 2015年07月29日 12:50
ネオリチャードさん、大正解です。
Posted by ぼろんこ at 2015年07月29日 14:01
いつダンジガーが怪しいと目をつけたのか?

これがさっぱりわからないまま話が進んで行きましたが、
そこもしっかり最後には判明してスッキリし、
さすがはコロンボ!と感嘆したものです。

ラストの指紋採取シーン、コロンボの「ダンジガーさ〜ん」と言うアレ。
多分台本には書かれていない、小池さんのアドリブだったんじゃないかと個人的には思っています。
Posted by タップおばさん at 2015年10月03日 23:09
今回、二回にわたって見返したけど、これは大傑作ですね。小学生のころに見た中でももっとも鮮明に覚えていた作品です。
 印象に残ったのは船内という特殊環境や、ひとり鑑識やコロンボの珍しいアロハ姿や、ついにお目見えするかと思わせて結局出てこないカミさんなんかのためですが、やっぱり作品自体の質の高さが大きかったようです。
 とにかく無駄がない。あらゆるエピソードがストーリーの上で二重の意味を持っているという感じです。医務室ではロザンナの歌がかすかに聞こえる設定とか。羽を見つけて病室の男がもっとも怪しいとにらんでからは、ドアを間違えたふりしてダンディガーと面識を作ったり、退院のときにそれを詫びて今後の協力を依頼するとか。試射の役を譲ったのは銃嫌いを視聴者にアピールするほかに、ダンディガーがどのくらい銃を扱い慣れているかを見たいという意図が読み取れます。
 心理戦のシーンが乏しいように思ってたけれどよく見るとそんなことはありませんでした。犯人が途中からコロンボを疎ましく思うシーンがなかったというだけですね。コロンボが相手を油断させるために、ぎりぎりの段階までロイドの線を追っていると思わせたためでした。

 手袋の中の指紋の件は、上で鋭い指摘があってその通りだと思います。しかし、実はあの手袋には外側にはっきりとダンディガーの指紋が残っているのです。手袋をホースの間に押し込んで隠すときに、なんと彼はそれをベタッと素手で行っています。ほかの点ではすべて慎重な人なのにねえ。コロンボは手袋の内側には触りまくってるけど外側は端っこしか触ってないので、正式な鑑定ではダンディガーの指紋はバッチリ検出されるでしょうね。クライマックスのシーンをぶち壊しにするような話なので、これは撮影現場での単純ミスだろうと思いますが(笑)。 

 もうひとつだけ細かい指摘ですが、ダンディガーの身柄だけ地元警察に送ってコロンボが気軽に下船してしまってよいものなのか疑問です。いったい誰が、警察に対して事情を説明するのか。船長がやるんでしょうか。

 この作品には、歌手が歌う曲が二曲登場します。ひとつは殺されたロザンナが歌っていたヴォラーレ。有名な曲ですね。意味がわらかない人でもイタリア語のまま歌うととても楽しい曲です。こんなところにもコロンボシリーズのイタリア志向があらわれていますね。ただしロザンナは終わりの方だけ英語で歌っていますが。
 もうひとつは、コロンボとダンディガーが他人に聞かれない場所で話をしたときに誰かが歌っていた「パリの騎士」です。1951年にフランスの偉大な歌姫であるエディット・ピアフが歌った曲ですが、すぐに英語版も含めてさまざまな人にカバーされました。ドラマ中の歌も英語詩です。シャンソンのファンとしては、程よくマニアックな選曲が嬉しいところです。
 ドラマ中の設定としては、殺されたロザンナの穴を埋めなきゃならなくなった歌手が、急遽レパートリーの中から引っ張り出して真昼間に練習しているというところでしょうか。伴奏のピアノを弾いてる人も、拘束中のロイドの穴埋めでやはりリハーサルが必要だったろうなと考えると、何だか面白いです。
Posted by ray at 2015年10月22日 14:33
こちらにもコメントありがとうございます。1票追加しました。こちらも放送を見てから詳しくお返事しますね。
Posted by ぼろんこ at 2015年10月24日 07:07
周囲がザワついているから、全体的に緊張感の薄い感じがします。
最後も、単純に指紋が証拠でした。
わたし的には、
・静かで背景のきれいなの中での神経戦と意表を突くどんでん返し
・コロンボと犯人とが互いを好きになる人情絡み
こういうストーリーが好きです。
Posted by トレモニ at 2015年11月08日 21:27
大好きな回です。内容は勿論ですが、小池朝雄さんの名吹き替えが冴え渡る回でもあります。

『カミさんが当てたんですよ。缶詰買ってメキシコ行こうってやつで・・・。』

実際は

"My wife won this trip.It was a raffle for the Holy Name Society."

これは吹きましたwww
相手のロバート・ヴォーンの冴えない表情もおかしいです。こういうのがあってこそのコロンボですよね。やっぱ日本人は吹き替えで(小池さん以外考えられない)観たいですね^^
Posted by zangtoh at 2015年11月15日 15:37
コロンボがカミさんとのクルーズ旅行中に殺人事件に遭遇するという設定が遊び心満点で、かつその華やかな舞台を100パーセント活かしきったシナリオが見事です。
まず医務室の床に落ちていた羽毛からダンジガーに目を付け、偽の心臓発作を起こしたこと、アリバイが成立しないこと、マスターキーが入手できたこと、といった事実をつなげて疑いを濃くしていく過程がしっかり描かれています。
ぼくは最初観たときは、ダンジガーのキャラクターが弱いと思っていましたが、繰り返してみるうちに気にならなくなりました。庶民階級から努力で身を立てた苦労人で、やたらエリート風を吹かせたりはしないという点がシリーズでは珍しいだけだと思います。ロバート・ヴォーン氏も恰好いいですしね。
ラストも、コロンボのしつこさに耐えかねて自ら墓穴を掘ってしまうというこのシリーズらしい秀逸なものです。硝煙反応でなく指紋を証拠にする、というのが盲点を突いていて面白いです。
Posted by すぴっつ at 2015年12月03日 22:52
みなさんコメントありがとうございます。私もこの作品は大好き中の、大好きです。この作品に2票追加します。
Posted by ぼろんこ at 2015年12月04日 21:02
精密に練られたハズの犯行の手口と、犯行後の工作なのに、すべてウラ目ウラ目
に出続けるという、犯人にとっては、とても可哀そうなストーリーになった。

医療用の手袋一組無かった件。
なぜコロンボは、医療用の手袋を注目したのかが、最初分からなかった。
よく考えると、ダンジガーは、水着で担ぎ込まれたので、手袋を持っている
ことが出来なかったためだ。尤も、手袋にこだわる必要などないという途中の
会話もあった。そういうイレギュラーな筋書きよりも「犯行は手袋着用で!」
という常識的な行動を犯人の心理として起こすものだということを、コロンボ
は熟知していた。もう一歩踏み込むと、拳銃は事前に部屋に隠しておいたの
だから、同時点で手袋も隠しておくべきだった。ゴルフ用じゃなくてもね。
間の抜けた犯人だったな。

ダンジガー夫人への質問などカットされている。吹き替えの違いで分かる。
これには、夫婦関係など重要な内容も含まれている。
もし、刑事コロンボというドラマが、単なるミステリードラマであれば、
事件解決に直接結びつかないシーンなどは、カットされても良いだろう。
わたしは、単なるミステリードラマだとは思ってない。
だから、トリックが巧妙だとか、コロンボの事件解決への捜査がユニーク
などといったミステリー性の内容だけでは評価してはならない。
あくまで動機を主軸とした人間ドラマであるべきだ。

注視されている医療用手袋なのに、一組ならず二組まで盗み取るとは、
見た目に似合わず、間の抜けた犯人だな。

最後、鼻歌を歌いながら発見された手袋を確認するコロンボのウキウキ感は、
よく分かりますよ。自分が仕組んだワナが、ずばり的中したのだから。
でも、なんだかなあ〜、そんな感じでいられると、安物のミステリーに
成り下がった感じ・・・メッチャ幻滅する。
Posted by トレモニ at 2016年01月15日 06:17
はじめまして。
子供の頃好きだった刑事コロンボを、最近cs放送で見直しだしました。このサイトのおかげでより楽しめています。
ひとつ教えていただきたいことがあります。船長がコロンボの部屋に捜査を頼みに行った時のコロンボの返事が面白かった記憶があるのですが、具体的なセリフが思い出せません。
確か、船長が奥さんにクレームを言いに来たと勘違いして、「かみさんはしゃいじゃうタチでね〜」みたいな内容だったと思います。
いきなりで申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。
Posted by ドロンコ at 2016年01月30日 09:17
久しぶりにこのサイトに来ます。
ドロンコさん、初めまして,ご質問の件ですが、
字幕では「カミさんが何か、時々ハメを外すことがあるから」となってます。吹き替えは「あれ遊び好きでねぇ時々調子に乗り過ぎるんですよ」ですね。 この作品は指紋のトリックに重点を置いてますね。犯人が犯行のあと病室に戻る時に階段で乗務員とすれ違うのですが顔を隠す為に何か飲み物や軽食の乗った盆を上に持って行くが手袋はしていない、あの盆の裏には指紋がベッタリ!
何故客の指紋がここに・・?あのお盆が何故?上の階に??、ここは描いてないが誰も気づかなかったでしょうね、それから血圧と脈拍の変化の
着眼点は面白いが、運動の後は脈拍は上がるが血圧は逆に下がるのですけど、
Posted by 流星 at 2016年01月31日 22:02
流星さん、ありがとうございました!すっきりしました。

コロンボの奥さんは一体何をしたんでしょうね(笑)
Posted by ドロンコ at 2016年02月02日 23:19
はじめまして。
丁度昨日BSで再放送していましたが、最後のかかっていたメキシコの曲のタイトルがわかる方いらっしゃいますか?

最後のクレジットの時もかかっているのですが、トランペットが旋律の速い曲です。
ネットで調べても出てこないし、どなたかおわかりになりましたらご教授お願いします。

今、仕事で丁度この曲と向き合っているので、原曲が知りたくて。
Posted by naho at 2016年02月03日 13:23
二度目のコメント、失礼します。
実は恥ずかしながら一番最初に観たときは手袋をめぐる流れに少し頭が混乱してしまいました。ここでぼくなりに整理してみます。

はじめ、ダンジガーは革手袋で犯行を行う計画だったが、妻が荷造りし忘れてしまった。
→仕方なく、医務室から拝借したゴム手袋で代用。犯行後、ゴム手袋がずっと手許にあってはまずいのであまり深く考えず海に捨てる。拳銃はロイドを陥れるためにわざと残す。
→船員でもバンドのメンバーでもない自分は疑われるはずはない、と考えていたが、落ちていた羽毛をきっかけにコロンボに目を付けられる。
→さらに、拳銃は見つかったのに手袋がないという致命的な矛盾を突かれる。
→じわじわと証拠を集めたコロンボはダンジガーに、管理されていたゴム手袋がひとつ足りないことを伝え、「ロイドが犯人ならば彼が盗んだはずだ」と吹き込む。
→ダンジガーはその罠に飛びつき、再度手袋を盗んで証拠を捏造する。
→そして、手袋に付いた指紋が決定的証拠となり逮捕。

こんなところでしょうか。どこか間違えていたら、教えていただけると幸いです。
もうひとつ。rayさんのコメントから興味をもってもう一度鑑賞してみると、その緊密さを再確認できました。クライマックス、ダンジガーが船の避難訓練ですぐ見つかるように手袋をホースの間に隠しておくくだりもそうですが、硝煙反応をでっちあげるために船内のマジック・ショーで使われた銃を利用する点など、本当に無駄のない造りです。
Posted by すぴっつ at 2016年02月29日 14:24
こんばんは、はじめまして。関西在住の青二才yamato(24歳)ともうします。
刑事コロンボも0011・ナポレオンソロも親父から教えてもらいました。どちらも60年代から始まった海外ドラマの代表格です。小池朝雄さん(コロンボ警部)、野沢那智さん(イリヤ・クリヤキン)も実に素晴らしいキャスティングでした。ロバート・ヴォーン氏も大好きで「荒野の七人」も「スーパーマン3・電子の要塞」も何度も観てます。ちなみに僕は彼と同じ誕生日です。
ところでコロンボ警部ではありませんが一つ気になることがありました。それは本編のキャスティングに船長役のパトリック・マクニー氏の名前が無かったことです。パトリック・マクニー氏と言えばドラマ「おしゃれマル秘探偵」や「007・美しき獲物たち」などが有名ですがことにロバート・ヴォーン氏とはテレビ映画「0011・ナポレオンソロ2」で共演されていることからも加筆すべきなのではと…しかし僕のような若輩者がしゃしゃり出てきてのぶしつけなコメントにお気を悪くされたらすいません。暑い時期ですので熱中症などにはお気をつけて下さいませ。どうも失礼いたしました。
Posted by yamato at 2016年07月27日 00:18
yamatoさん、ありがとうございます。
船長役のパトリック・マクニー氏
更新時に加筆しますね!
Posted by ぼろんこ at 2016年09月11日 09:59
コロンボ研究本によると、コロンボは手術用の手袋を拝借していたはずです。恐らくラストに使われたのは、その手袋でしょう。コロンボは予め手袋をひっくり返して、自分の指紋を付けたのです。つまり、本当はやってはいけない証拠の捏造です。^_^
そうと気付かないダンジガーさん〜♪はあっさり自白してしまった訳です。当然裁判だときつくなりますが、鉛筆の粉で指紋を取ると、「大事な証拠が台無しになる」ので、捏造も判定出来なくなるのではないかと。
Posted by カースケ at 2016年11月02日 14:32
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どうぞ悪戯の書き込みはお控えください。
私の大切なものを壊さないでください。あなたにも、私にも大切なものがあるのです。
I ask foreigners.
Please do not write a comment. Please do not break my important thing.
I think that you can understand. I appreciate your self-control.

筆者ぼろんこが1970年代にNHKの総合テレビで刑事コロンボに出会った頃は小学生でした。それから30数年後の2009年にNHK BSで再会した時、その素晴らしさにあらためて感銘し、自分なりの解釈をブログに書きためるようになったのでした。