2010年03月09日

ヴィトー・スコッティ

ヴィトー・スコッティ[Vito Scotti]
[1918年1月26日 - 1996年6月5日]


刑事コロンボに多数出演のヴィトー・スコッティは、自分のお気に入りの俳優さんの一人です。このヴィトー・スコッティという脇役俳優さんの魅力を発見できたら、刑事コロンボの世界への入口を見つけたことと同じ意味ではないかと思います。

19話「別れのワイン」レストランのマネージャー
20話「野望の果て」紳士服店マネージャー:チャドウィック
24話「白鳥の歌」葬儀屋:グリンデル
27話「逆転の構図」 浮浪者風の男:トマス・ドーラン
34話「仮面の男」農場経営者:サルヴァトーレ・デフォンテ
50話「殺意のキャンバス」レストランの店主:ヴィト
に出演しています。

19話「別れのワイン」


犯人のエイドリアン・カッシーニと秘書のカレンを誘って食事をするレストランのマネージャー役。コロンボ警部に安い席を用意し、エイドリアンに叱られるシーンや、ワインの味が悪いと叱責され、テイスティングする表情などが面白いです。

20話「野望の果て」


チャドウィック紳士服店マネージャーを演じています。犯人のネルソン・ヘイワード氏の行き付けの紳士服店で、コロンボ警部が自分もボウリング祭り用のジャケットを作って欲しいと依頼し、軽くあしらわれるシーン。仕上がりの期日を告げられて態度を一転するのがこっけい。

24話「白鳥の歌」


葬儀屋グリンデル役。本編とはあまり無関係のシーンですが出演時間や台詞は長いもので、ヴィトー・スコッティの演技を堪能できます。コロンボ警部の吹き替えから想像するに、TVバージョンではカットされたシーンと思われます。

27話「逆転の構図」


トマス・ドーランは酔っぱらいの浮浪者風の男ですが、供述の証言や食堂での会話からも知的なキャラクターに描かれていて、とても面白いです。供述書で自分を「余(よ)」と呼んでいました。コロンボ警部はこのドーランに対し優しく接していて、社会的弱者の味方であることが伺い知れます。日本語版は「近石真介」さんで「初代:フグ田マスオ」

34話「仮面の男」


サルヴァトーレ・デフォンテは農場経営で成功したらしいですね。出演した役の中で、もっとも出世したキャラクターでした。イタリア系ということを強調していました。

50話「殺意のキャンバス」


50話「殺意のキャンバス」ではヴィトの店の店主。これはスコッティが出る作品中もっとも重要な登場人物の一人です。コロンボ警部や犯人バーシーニとの会話で、素晴らしい演技を見ることができます。

ネットで検索してみますと、このヴィトー・スコッティさんはやはり通なコロンボファンの方々の間で人気が高い俳優さんのようです。コロンボ作品の他、コッポラ監督の名作「ゴッドファーザー」にナゾリーネ役で出ているそうです。映画は何度も見ていますが場面は未確認です。
 
posted by ぼろんこ at 23:00 | Comment(7) | 脇役俳優たち
この記事へのコメント
ゴッドファーザーでは、ソニーが蜂の巣にされた後、コルレオーネから「きれいにしてやってくれ」と頼まれる葬儀屋さんの役ですね。冒頭にも娘をレイプされてコルレオーネに復讐を依頼する場面もあったと思います。僕はポール・ニューマン主演の「脱走大作戦」でのイタリア人将校役が大好きできたね!
Posted by audrey at 2013年07月27日 23:22
audreyさん、コメントありがとうございます。「葬儀屋さんの役」でしたか!ゴッドファーザーはもう何十年も前に見たきりです。やはり店主の役などが似合うようですね〜。
Posted by ぼろんこ at 2013年07月28日 10:14
はじめまして、
ゴッドファーザーもコロンボも大好きですが、葬儀屋さんはボナセーラであったはず。
ナゾリーネは、結婚式の途中で出てくる、ケーキ屋さんの人でしょう。
Posted by 関船 at 2013年09月29日 03:16
関船さん、ご指摘ありがとうございます。調べによりますとゴッドファーザーでヴィトー・スコッティ演じる「ナゾリーネ」はパン屋(ケーキ屋)のようです。葬儀屋はアメリゴ・ボナセーラで、サルヴァトーレ・コルシットが演じています。
Posted by ぼろんこ at 2015年05月01日 01:26
すごく演技力とユーモアあふれる名優さんだと思っていました。
確かに、ストーリーに影響を与える役どころではないものの、
緊張感のある流れへの一服の清涼剤となっています。
役どころにピッタリはまった感情自在の表情やユーモアあふれる
動作とその変化で、いつも楽しくなってきます。
一度は犯人役をやってもらいたかったですね。
Posted by トレモニ at 2015年10月31日 18:51
コロンボの魅力を高めている功労者のひとりです。
Posted by ぼろんこ at 2015年11月07日 07:57
19話「別れのワイン」
コロンボが来店した時に、コロンボの身なりを上から下までねめ回して、
どういう席を用意すべきかを瞬時に決める。この行為や思考は常日頃からの
ものだろう。また、コロンボを席まで案内する時でも迷惑そうな表情を露骨に
出している。コロンボには背を向けているので表面上問題ではない。
このマネージャーは、外見重視の人間味のない感じにも受け取れる。
他方、レストラン経営を最前線で盛りたてる有能な人間であるとも言える。
その証拠に、近隣著名人の顔と名前は全て把握しており、必ず名前を呼んで
対応する。クレーム対応のスピード感と対応能力や適格さも群を抜いて
ピカイチである。アサインされたワイン係は、赤の担当だったのか?、
白担当だったのか?が気になる。

20話「野望の果て」
客対応は「別れのワイン」の時のように身なりをねめ回すということはしな
かった。レストランでは、大勢の客の中で回転率向上や客単価向上が命題なので
理解できる。ここでも表情豊か、堅実・丁重な対応で信頼と実績を勝ち得ている
有能なマネージャーであろう。「茶と仰いましてもねえ」という時の、身体を
左右に回転を加えてのボディランゲージは、意味をよく伝えていて笑える。
「土曜までに出来るだろうねえ?」と言われたとき、サイズを測ろうとしていた
店員からメジャーを取り上げるまでが早過ぎる。瞬時に客ではないと判断を
下したのだろう。この尋常ではない早さを見ると、やはり最初から外見も
気にしていたと言える。その刹那、前向きな表情が暗く下を向くようになった。
ネルソン・ヘイワードの友人と聞こえると、多少対応は改善された。
最後、店員の表情が面白かった。これは「ビデオテープの証言」で画廊を立ち
去る時のマーシーの表情や・・・例を挙げればキリがない。
共通して彼らが言いたかったのは「あんたは、場違いだろう」でしょうね。
コロンボ欠くべからざるシーンであり、緊張感ある流れの中の一服の清涼剤
になっている。

27話「逆転の構図」
犯行の流れに多少絡んできましたね。
「別れのワイン」や「野望の果て」と同一人物とは思えない。
一転負け組、人生の脱落者だ。私としては、こういうだらしない役よりも、
有能なマネージャーの役柄のほうが好きです。

34話「仮面の男」
これも犯行の流れに絡んでいます。表情のアップが少なかったことは残念です。
この回もそうだが、イタリアにこだわっていますね。「アリベデルチ」

50話「殺意のキャンバス」
これは、ワンポイントではなく長々とストーリーに絡んでくるので、
逆にその魅力が半減してしまう。短時間の爆発力が魅力ではあります。
「別れのワイン」の頃と比べて、さすがに歳とっていて頭も薄くなっています。

以上のように、ちょっとした言動や表情の変化で多くのことを想像でき楽しめます。
Posted by トレモニ at 2015年11月15日 18:37
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筆者ぼろんこが1970年代にNHKの総合テレビで刑事コロンボに出会った頃は小学生でした。それから30数年後の2009年にNHK BSで再会した時、その素晴らしさにあらためて感銘し、自分なりの解釈をブログに書きためるようになったのでした。