2009年09月02日

刑事コロンボ 39話「黄金のバックル」

刑事コロンボ「黄金のバックル」
Old Fashioned Murder / 1976[第6シーズン 39話]


美術館の館長ルース・リットンが、大切にしている美術館の売却を企む理事(弟)のエドワード・リットンを、警備員ミルトン・シェイファーとの同時発射の相撃ちに見せかけて殺害します。

ジョイス・ヴァン・パタンが可愛い


女系ファミリーを楽しく描いた作品です。女性らしさを捨てた犯人ルース・リットン[ジョイス・ヴァン・パタン]が、かえって美しく感じられる作品でした。ジョイス・ヴァン・パタンは27話「逆転の構図」にもシスター役として出演しています。


悲しい物語に、滑稽なキャラクター


逆に姉のフィリス(セレステ・ホルム)は自分を「美しい」と讃えますが、画面には美しさよりむしろ「滑稽さ(気絶・裾踏まれ)」が漂っています。この「裾踏まれ」のギャグは33話「ハッサン・サラーの反逆」でも炸裂しています。


トリックには疑問が続出


犯行の仕掛けとしては、疑問点が多く残ります。男性二人、弟エドワード(ティム・オコナー) vs 警備員シェイファーで、ほぼ同時に拳銃を発射して相撃ちとなり両者が死にました。シェイファーはその時、兄に電話していて留守電には銃撃音が一発録音されています。現場の電話は、シェイファーが撃たれたので受話器がぶら下がったまま。どう考えても不自然。コンマ数秒発射がずれれば、どちらか生き残るはずだし、2丁の拳銃の音が1音に聴こえるはずがない。

誰が灯を消したんでしょう?


そこを大目に見たとして、「二人が同時に死んだ後、誰が灯を消したんでしょう?」という、コロンボ警部の大疑問は、他の作品と比較しても「かなり明瞭ですっきりした着眼点」です!これは、エドワードの書斎で、誤って灯を消してしまうルースの「倹約癖」のシーンとも連動しています。犯行現場で電話のトリックを忘れずに実行した後に、これで完璧…とばかりに灯を消してしまうのです。

邦題は「黄金のバックル」


ややもすると、全体のストーリーとはあまり深く関係しない証拠品にスポットが当たった邦題。「黄金のバックル」は後半で殺人容疑がかかる姪のジェニー(ジェーニー・バーリン)が、このお宝を「灰皿」として扱ったことから容疑が晴れること。そしてこの証拠品は、自分を最も愛してくれたはずの叔母ルースが「自分に罪を着せる」ための小道具であった…というかなり悲しい事実が背景にあり、まぁ納得できる邦題とも思えました。

原題の「Old Fashioned Murder」は「古風な殺人」とでも直訳できそうです。ルースは今回の二重殺人のずっと以前にもう一人殺していたようにほのめかされますが、もしそれが明るみになれば、家族を守ってきた気丈な叔母さまから「父親殺し」へと転落してしまう…。その駆け引きがラストシーンの数分間にありました。

ジェニーは誰が産んだ子であったか…


壁にかかった絵を見て、ルースが「姉にピーターブラント夫人の座を奪われた」と過去を振り返るシーン。姪のジェニーについて…「私が産んだかもしれない娘です」「そう、それで我が子ののように可愛いのでしょう」と語っています。

この「そう」という言い方で、私はジェニーがルースの子ではない…と想像しています。その他には決定的なシーンがありませんので、見る人の想像にお任せします…ということで良いのかな(笑)

過去を暴いて、犯人を落とす作戦


それにしてもコロンボ警部の凄さはこのように「今担当している事件の解決」はもちろん、犯人の過去の秘密をも暴いてしまうことです。そして犯人にほのめかし、犯行を自供させる。これは多くの作品で見られますね。14話「偶像のレクイエム」は過去の秘密そのものがテーマになった作品です。

ティム・オコナー


被害者の一人エドワード・リットンの俳優はティム・オコナーで、17話「二つの顔」では弁護士マイケル・ハザウェイを演じていました。どちらも、なかなか印象に残る演技でした。

ただしルースとの会話「ヴィクトル・ユーゴー」「オスカー・ワイルド」のくだりは、劇文学に精通していないと笑えないかも。ちなみに、オスカー・ワイルドは「幸福な王子」、ヴィクトル・ユーゴーは「レ・ミゼラブル」などの著者。
 

リットン博物館


リットン博物館はL.A.市内のマウントセントメアリーズ大学のドヘニーキャンパスです。ネットで写真検索すると、タイトルバックに使われた外観写真を見ることができます。→ リットン博物館(コロンボマップ)

 
監督:ロバート・ダグラス
脚本:ピーター・S・フェイブルマン
ルース・リットン:ジョイス・ヴァン・パタン
エドワード・リットン:ティム・オコナー
フィリス・ブランド:セレステ・ホルム
ジェニー・ブランド:ジェーニー・バーリン
etc.

加筆:2015年11月30日
 
 
posted by ぼろんこ at 00:00 | Comment(23) | 後期作品(32話〜45話)
この記事へのコメント
いつも楽しく拝見しております。ありがとうございます。
『黄金のバックル』は、ルース役のジョイス・ヴァン・パタンの魅力と美術館のステンドグラスの光の美しさで大好きな作品です。
ひとつ疑問があるのですが、姪のジェニーは実はルースの娘なのでしょうか。
ぼろんこさんの御見解をお聞かせください。
Posted by 海松 at 2014年03月03日 18:41
海松さん、コメントありがとうございます。「姪のジェニーはルースの娘」ではない…と思います。彼女は「姉のフィリス」でしょう。実の娘に濡れ衣は着せない…ですね。

「自分の婚約相手を奪った姉」の子「ジェニー」を、実の娘のように可愛がった…という、ルースの複雑な心境が強く出ていると思います。でも、その可愛いジェニーを殺人犯に仕立ててまで、博物館を守ろうとしたルース。という悲しい事実…。そして疑われても仕方ない…父親殺し。それだけはきっぱり否定したい。そんな感じじゃないでしょうか〜。

いやぁ深いですね〜この作品。
Posted by ぼろんこ at 2014年03月26日 11:59
いつも楽しく拝見しております。ありがとう御座います。

私のこの作品の感想は「お腹の中に黒い物をぶち込まれる」と言った感想です。

 犯人のルースの視線から見ると、幼い頃から厳しい躾の中何不自由なく育ち、親が決めた理想的な相手と巡り合ったが、その婚約者と自分の腹を痛めた赤ん坊を姉に奪われる。世間体がありその赤ん坊は姉の子となったが、ルースは復讐を計画する。その一つに「我が子の教育を一切行わない。」所にあった。ために彼女は躾を知らない女性に育つ。さらに元婚約者の心臓が弱い事を知ると毒殺を計画、実行する。そして今回の事件。美術館を売り払う自分の弟を殺害し、我が子に濡れ衣を着せ刑務所に送る事を計画する。アメリカでは親族殺害は一級犯罪で重罪だ。しかしコロンボ警部の推理により事件は解決する・・・・

 あの美術館はその価値を知る人はいなくなり、経済的観念を持っている人は家族におらず、破綻し名家と言われた一族もここで滅亡するというストーリーです。

 とっても、とっても重いストーリーです。ルースが守りたかったのは自分の先祖の遺産であった骨董品よりも、自分が最も幸せだった「あの絵」を失う事が絶対許せない事ではなかったのではないでしょうか?

長文書き込ませて頂きました。ありがとう御座います。

Posted by モコ太郎 at 2014年04月11日 21:05
モコ太郎さん、コメントありがとうございます。なるほど〜。そう考えると、一層深く重い作品に感じてきました。ジョイス・ヴァン・パタンの演じるルース・リットンは、それより少し「あっさり目」に写りました。それにしても、何回見ても飽きないです(笑)
Posted by ぼろんこ at 2014年04月18日 19:42
この作品は、僕的に不明瞭でしたね〜〜 ( ゚,_ゝ゚) 
特に、謎が多い作品だと感じました。
ジェニーは誰の子か?そして、過去にジェニーの父親を殺したのは誰か??

それにしてもコロンボの着眼点は、他のドラマに比べて群を抜いていると思います^^
相棒の杉下右京もかなり鋭いですが、見かけのギャップでよりコロンボの方が、シャープさがありますね(笑)

コロンボの明瞭かつスッキリした疑問の提示は、「オオ〜〜!!」って思ってしまいました(´ー`*)
後はいつもの面白いシーン(笑)

美容院でおネエ系の店員さんに、酷いですね〜〜って言われる所
のっけから車をパトカーにぶつける所・・
(ありえません爆笑)
ァ '`,、'`,、('∀`) '`,、'`,、

そして、堂々と日付を間違え、かつ30ドルで買ったから文句言えないねって咄嗟にギャグをする所(笑)
時計屋の店員さんに、髪型褒められてた所♪
あの場面で、
コロンボが鏡を見るシーンがありますが、まさにあのショットはテニス界の天才「ロジャー・フェデラー」そっくりです (´∀`)


しかし・・最後の駆け引き、ウウーン!
コロンボがルースの気持ちを汲んだのは、分かりますが・・
僕的には好きじゃないですね^^;
人を数人殺しておいて、プライドもくそもないと思うのです!


それはそうと、コロンボの葉巻きはどこ製の物なのでしょうか?僕は料理をやっているので、普段は吸えないけど、たまには吸ってみたいのです♪
健康的には、葉巻はどうなのでしょうか?

あと、ミラー刑事と「さらば提督」のマックが、若干似てました^^
Posted by とっしーー at 2014年06月28日 15:14
とっしーーさん、お返事がたいへん遅くなってすみません。「コロンボの着眼点は、他のドラマに比べて群を抜いている」に同感ですよ〜。「フェデラー」にも笑わせてもらいました。コロンボの葉巻きは安物だと思いますが、後の作品で「キューバ産」が美味しいという話題が出てきますね。
Posted by ぼろんこ at 2014年07月15日 22:42
駆け落ちして出来た子供ではなく
3ヶ月前から裏切られていた。
ルースは駆け落ちされるまで
気が付かなかった。
と単純に考えました
Posted by しんです at 2014年09月04日 17:11
ぼろんこさん、いつも楽しく拝見しております。
私も「黄金のバックル」について、しんですさんと同じように、ジェニーはやはりルースの姉の子で、姉は駆け落ちする前から妊娠していたのでは(妊娠が駆け落ちの理由?)と思いました。

それにしてもこの作品、ルース役の女優さんがとても素敵ですね。ファッションなど細かい点に注意が行き届いているのが素晴らしいです。「古き良きアメリカ」を感じます。
Posted by Jasmin at 2014年09月05日 11:48
しんですさん、Jasminさん、コメントありがとうございます。ルースとジェニーの、それぞれの会話で「触れたくない過去」と言っています。もう一度、検証してみたいと思います〜。
Posted by ぼろんこ at 2014年09月16日 22:40
これはラストの展開が難解です。

このエンディングを第三者に説明せよと言われたら、私には無理です。

そういう意味でもって、困った作品です。
つまらなくはないです。全体的に暗いイメージが漂う珍しいエピソード。

ただ、困るっていう。
Posted by タップおばさん at 2015年10月03日 23:27
「ラストの展開が難解」ですね。全体的に暗いイメージが漂うのは、音楽の影響もあると思います。
Posted by ぼろんこ at 2015年10月08日 13:26
姉妹の関係がわけわかめです。
姉は、妹に恋人がいると知っていて、それを横取りしたんですよね。
にもかかわらず、一緒に暮らしているってどういうこと?。
逆にその恋人を殺してしまうなんて。
おそらく、恋人の言動や持って行き方に耐えかねたのでしょう。
妹は、美術館しかなくなった。
姪を可愛がるのは、恋人への罪滅ぼしもあったのだろうか。
姉は最後までノー天気でした。それが一番ムカつくね。
Posted by トレモニ at 2015年11月08日 18:59
ジョイス・ヴァン・パタン、素敵な女優さんですね。「逆転の構図」の時のシスターも最高でしたし。
本作はミステリーとしては詰めが甘いかもしれません。でも、この暗く重いムードは他のエピソードにはないところなので結構好きです。
Posted by すぴっつ at 2015年11月15日 14:22
最後、犯人はコロンボと腕を組んで行きます。
コロンボが犯人を理解したと同じくらい、犯人はコロンボを理解した。
犯人は人生を賭けた勝負に敗れ去った。
腕を組んで去る姿は、敗れ去った哀愁をいやがうえにも際立たせます。
これは、新シリーズでは失われた刑事コロンボの気高い品格です。
Posted by トレモニ at 2015年11月22日 05:21
姉に対する妹の密かな妬み。どこの国でも兄弟姉妹間の微妙な人間関係は、共通なんだなぁと思った作品でした。

妹は、恐らく深く婚約者の男性を愛していたのだと思います。財産分与をしてもらって、家を出て行くこともできたろうに、そうしなかったのは、心の奥底に滓のように揺蕩う感情を、吹っ切れなかったのかもしれません。

彼女の本質は、姉以上に女らしく、か弱いものだったのではないでしょうか。
それを、必死に抑え込み、強さを装うことで生きてきました。ジェニーの父親だった男性を殺した、というよりも、愛情から憎しみへと変化した自分自身の気持ちを、相手を労わるというベールで包んでいたのかもしれません。

「お世辞はベール越しのキスと同じ」という言葉はその気持ちの現れだったように思います。

最後に、男性であるコロンボさんに、腕を取られて「レデイー」として連行されるシーンは、もう、これ以上自分の気持ちを殺して、強がらなくていい、というメッセージのように思えました。
Posted by 宇野富士子 at 2015年11月23日 18:51
はじめまして。ぼろんこさん。素晴らしいサイトですね。
最近は、BS再放送のあとにこちらのサイトをのぞくのが日課となっております。

「黄金のバックル」はいろいろと謎の残る作品ですが、私はルースは義兄を殺していると思いました。

劇中、コロンボに「あなたは秘密を漏らさないという顔をしている」「義兄もなくなった日に同じような顔をしていた」というルースのセリフがあります。
ストーリーの展開上特に必要のないセリフのように思われますが、ここにヒントが隠されていると思います。

義兄が死んだ日、ルースは義兄を問い詰めたのではないでしょうか?
例えば婚約成立(発表)時に、義兄はすでに姉と関係がありルースを騙して婚約したのか確認しようとしたとか。
婚約が成立して人生最高の幸せの中、既に裏切られていたとあってはルースも許せないでしょう。
しかし義兄は秘密については口を閉ざし(ひょっとしてルースを思い遣ったのかも知れませんが)
逆上したルースは心臓麻痺と見せかけて義兄を殺した。


最後の殺害否定はコロンボとの駆け引きのようにも見えます。
自分を慕ってくる姪さえも罠にはめる深い心の闇をもった女性です。最後まで本心をさらけ出すことはできなかったのではないでしょうか。





Posted by mayunyu at 2015年11月23日 22:10
初コメです。
毎日懐かしさを覚えながらTVでコロンボを見ています。
この話は見た覚えがなかったので、新鮮さも感じました。
『シリーズ中で最悪の出来』等と酷評されているらしいのですが、トリックや謎解きはともかくドラマとしては十二分に心に残る内容だったと思います。
ラストシーンはまさに『別れのワイン』と共通する物があり、最後にコロンボがドアを開けた時、パトカーの赤い回転灯が一瞬でも映ったならば間違いなく涙したのでは、と思ったほど強く印象に残りました。

※日本で担当刑事と容疑者があんな事しようものなら、別の面で大事件になってしまいますね。
『別れのワイン』では容疑者と飲み交わした後に車を運転して連行するわけだし…こうした点からも、日本では決してあり得ない=作れないドラマだと言えるのでは?

長々と失礼しました。
Posted by キン肉マン at 2015年11月25日 00:27
みんさま、コメントありがとうございます。
たいへん興味深く拝読しました。 
 
ルースが弟のエドワードを撃つ時に「本当に誰もかれも、同じようなことを訊いて。」と言います。ルースがピーターブラントを殺していたとすると、シェーファーが2人目、エドワードは3人目の殺害となります。
 
誰も…かれも…という言葉は人間(男性)不信のような気持ちが現れている言葉でしょうか。もう何もかも信じられないという気持ち。ルースの言動にはこのような「絶望的」な感情が出ている気もします。
 
その割には姪に濡れ衣を着せようとするなど…不可解ですけどね(笑)
Posted by ぼろんこ at 2015年11月25日 11:42
ルースはピーターを殺した。
もし殺してなかったら、このような心の平穏は保たれなかった。
もし殺すことを我慢していたら、姉や姪との同居は出来なかった。
ピーターが本当に病気で死んでいたら、姉や姪との同居は出来なかった。

ピーターを自ら殺す事と美術館に居所を得た事で、ピーターや姉の裏切り
と相殺できたのだ。殺したことへの後ろめたさが、姉や姪への気配りに
昇華された。天秤はつり合いが保たれたのだ。
エドワードは姉の同意を得る予定で、そのつり合いを崩そうとする。
この行為は、命がけでつり合いを取り戻したルースには許し難いものだった。
心の闇を抱き続けるルースにとっては、その闇のどこかに姪は裏切り者の
子供という想いが渦巻いていた。表面では気配りしているように見えても、
簡単に濡れ衣を着せようできるのも、その為だったろう。
Posted by トレモニ at 2015年11月27日 02:44
ミルトンとエドワードの死体をあえてジェニーに発見させるあたり、リットン家に対するルースの闇は深そうです
Posted by エース at 2016年01月19日 02:55
コロンボは花粉症だったんですね。
初対面の時から、コロンボの犯人センサーに合致する絵に描いたような
殺人犯でした。語れば語るほどにね。また、通話記録が無視されました。
フィリス姉のノー天気には、許しがたいものがあります。
アンタのお陰で、こうなったんだろう!!。
エドワードやシェイファーさんは、アンタが殺したようなものだ。
それをその後も気付かされないままで過ごすなんて、ったく信じられない。
Posted by トレモニ at 2016年01月19日 18:24
この作品の、美術館という世界観が好きです。
湿っぽくて薄暗く日のあたらない部屋で、冷え冷えとした温度感。
過去を存分に吸い込める空間だからこそ、彼女は愛したのでしょう。

彼女に、輝く未来は描けなかった。
過去の亡霊とともに暮らす日々だった。
自己の居場所は「ここだけ。」と譲れなかった。
苦しみを癒した場所であり、憎しみをぶつけた、唯一の心の開放空間だった。

親友とでも呼べる存在が、そこだったのでしょう。

幸福の絶頂から絶望のどん底へ落とした犯人はだれ?
本来は姉を、殺したい程憎むはずでしょうに・・・。
心の底にしまいこみ、憎しみの矢を元婚約者に射た。

男性的な嫉妬の表現方法ですね。
本来、女性の嫉妬は、恋人・夫を奪った人に向くのが多いそうですが。。
彼女はむしろ、裏切った当人を処罰したのですから。
直截的です。

でも、姉の悲しみは生涯続く。
それが姪を犯人に仕立て上げた理由の一つとも思えました。

大切な家族を一人、また一人と失う姉の苦悩を目の当たりにして、恨みを晴らす。

一石二鳥の罰を姉に与えられるチャンス。

二度と男なんか信じるものですか!!

という彼女の信念の声が聞こえるようです。

でも。
最後にコロンボに出会えたことで、彼女の男性不信・人間不信が激減・氷解したのではないか?

と、そんな希望を持てたラストでした。

もしコロンボに出会えずにあの世に行っていたなら、彼女の心に一生明かりは灯らなかったと思えるのです。

厳罰を受けるその前に、コロンボという信頼できる男性・人間に出会えた彼女の心は、明るく暖かくなっていったのではないか?
いや、そうあってほしい!

と願う気持ちでいっぱいです。

過去に生きる、のではなくて。
今を生きることの大切さを、彼女からも教えられました。
Posted by ひびき at 2016年02月12日 23:03
ひびきさん、素敵なメッセージをお寄せくださり、ありがとうございます。この作品は独特の雰囲気がありまして、わたしも大好きなのです。何度見てもあきませんね。他の方の感想も参照して、2票加えておきますね。
Posted by ぼろんこ at 2016年05月04日 18:45
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どうぞ悪戯の書き込みはお控えください。
私の大切なものを壊さないでください。あなたにも、私にも大切なものがあるのです。
I ask foreigners.
Please do not write a comment. Please do not break my important thing.
I think that you can understand. I appreciate your self-control.

筆者ぼろんこが1970年代にNHKの総合テレビで刑事コロンボに出会った頃は小学生でした。それから30数年後の2009年にNHK BSで再会した時、その素晴らしさにあらためて感銘し、自分なりの解釈をブログに書きためるようになったのでした。