2009年08月03日

刑事コロンボ 43話「秒読みの殺人」

刑事コロンボ「秒読みの殺人」
Make Me a Perfect Murder / 1977[第7シーズン 43話]


テレビ局の女性プロデューサー:ケイ・フリーストン(トリッシュ・バン・ディーバー)は、支社長であり恋人でもあるマーク(ローレンス・ラッキンビル)を殺害。

「秒読みの殺人」は名作です


この「秒読みの殺人」という作品、小学生時代にも間違いなく見ていました。しかしながら、27話「逆転の構図」や32話「忘れられたスター」ほど、強烈な印象は残っておらず、少しノーマーク的な作品でした。今回、再放送を拝見し、見事な作品であることを再認識しました、名作と言って間違いないでしょう。

刑事コロンボ的ストーリー展開を感じる


犯人役の女優や、脇役俳優の良さ云々はさておき、正当派「刑事コロンボ的ストーリー展開」が色濃く、ほとんどのシーンで無駄が無く(注)、密度の濃い作品となっています。コロンボ警部の「落としのテクニック」も、期待通り炸裂してくれています。

トリッシュ・バン・ディーバー


もう一つの側面「犯人役ゲストスター」の影響力は、他の傑作と比較し線は細めです。犯人のケイは美しく描かれていますが、突出した存在であったとは感じません。それ以上に、テレビ業界という厳しい環境において、人間が壊れてゆく様を見せてくれたと思います。


出世欲の強い女性の立場


その反面、心理の描写には鋭いものを感じます。殺意、焦り、意思の強靭さなど、通常の女性では表現しづらい心の揺れを、見事に表現しています。出世欲の強い女性が、組織のトップにのし上がる過程で、仕事を愛する気持ちよりも、成功したい願望が心を支配している様子がうかがえます。周囲の男性たちは、それを好ましく思っていませんでしたね。

それと対比し、同性愛を連想させる描写もありました。女優バレリーとの関係がそれです。初期のコロンボでは扱われなかった題材でしょう。ディレクターの男性が女性的なども、類似した観点です。

終わったら、ほっとすると言うが…


犯行を認める場面で、終わったらほっとすると言うが…その逆だ。と心境を語るケイ。まだ負けたわけじゃない、きっと這い上がってみせる…という意欲をみせました、女は強い。

フィルムチェンジをアリバイに用いたトリック


本作品「秒読みの殺人」では映写時に、フィルムのリールを切り替えるタイミングを画面右隅に表示されるパンチによって、見極める‥というテクニックが焦点となっていて、邦題「秒読みの殺人」に結びつけています。それに対し、21話「意識の下の映像」で映写技師のロジャー・ホワイトは、小銭をリール中心に挟み込んで、それが落ちたら交換のタイミングだと語っています。テレビ局の映写機は最新設備で、小銭を挟めない(カバーで覆われている)タイプでしたね。

特に印象的なシーン「エレベータの中で…」


エレベータの天井に見えた「凶器の拳銃」を、犯人ケイが何とかしてそれを下に落とそうとするシーンは、秒読みの殺人で最も印象に残る場面です。身長が低い彼女が必死になっている様子がスリル満点に描かれています。しかも、その行為そのものが、コロンボ警部が仕掛けた罠だと気付かされ、完敗を認めるのも素晴らしかったです。

パトリック・オニール


テレビ局のお偉方の役で、パトリック・オニールが登場。彼は名作と呼ばれる9話「パイルD-3の壁」で犯人のエリオット・マーカムを演じています。今回もさすがの演技でした。


テレビを修理するクレイマー刑事


なぜかテレビを修理する人の役で、すっかり顔なじみのはずの「ブルース・カーヴィ」が登場。う、どう考えても不自然な起用だと思えますが、これはブルース・カーヴィが「ジョン・フィネガン」同様、特別な俳優扱いだったことを伺い知れます。


撮影所(ロケ地)のモニター室では…


ケイはコロンボ警部に追い回され、ヒステリックに叫んでしまいます。メリーゴーラウンドの音楽と目まぐるしく切り替わる画面が印象的ですが、録画して何度も見られる時代となっては、このような強烈なシーンより、静かな場面の方がありがたいですね。同じような意味で「黄金のバックル」の、ジェニーが死体を発見して叫びそうになるシーンも、早送りしたくなります。(笑)

注)テレビ局のモニター室でコロンボ警部が、画面に模様(パターンのようなもの)を写して喜んでいるシーンは、不要でしょうかね〜。冒頭で「鼻歌を歌いながら自動車事故を起こすシーン」は、無駄と言い難い楽しいシーンでした。 

監督:ジェームズ・フローリー
脚本:ロバート・ブリーズ

ケイ・フリーストン:トリッシュ・ヴァン・ディヴァー
フラナガン:パトリック・オニール
マーク:ローレンス・ラッキンビル
ウォルター:ジェームズ・マクイーチン

加筆:2015年3月7日
 
posted by ぼろんこ at 19:57 | Comment(26) | 後期作品(32話〜45話)
この記事へのコメント
お初です。
ストーリー的にはあんまりパッとしない単純なものですが、演出と音楽がが素晴らしい!特に音楽。この名BGMがなければ只の駄作で終わりかねないところでした。クライマックスのモニターにコロンボが映りまくるシーン、最後にキューマークの丸がコロンボの右上に出るのもグッド!
Posted by 警部ケロンポ at 2013年02月09日 20:47
警部ケロンポさま、コメントありがとうございます。作品テーマの小ささを感じますが、こういうの割と好きです。次回の再放送では「BGM」を意識して見てみますね〜。41話「死者のメッセージ」のBGMも素晴らしいですよね〜。似ているのかも…。
Posted by ぼろんこ at 2013年02月11日 13:55
はじめまして。
小学生の頃、刑事コロンボを見てから、はまっています。
特に近頃はCS等で、全作品を再視聴する機会にも恵まれ、懐
かしさと同時に、音楽は記憶に残るものだな〜と、自分でも驚い
ています。
特に「秒読みの殺人」の旋律は、心に残ります。当時は、女性の
社会進出が本格化し、女性も成功しようとやっきになるが、そこ
には悲しさが伴う、そんな話が映画等にもあったように思います。

女性が犯人の話は、化粧品メーカーの女社長ビベカが愛人を殺
す話や、アガサ・クリスティがモデルと思われる老いた女性作家
が甥が金庫に閉じ込め殺す話など、私には印象に残っています。
コロンボの作中の音楽、注目に値すると思いますよ。
Posted by ゆかぽん at 2013年07月02日 10:39
ゆかぽんさんコメントありがとうございます。とても共感いたします〜。女性が犯人のエピソードは沢山ありますが、この作品は大好きです。

現在はHDなどに録画できるし、多チャンネル時代で再放送も頻繁に見られますね。小学生の頃「ひと言の台詞も・ささいな一場面も」見逃さないように、ご飯を食べて、トイレに行って、静かな部屋で、正座して見ていた自分が懐かしいです。

Posted by ぼろんこ at 2013年07月02日 12:33
こんばんわ^^

いや〜〜今回も堪能しました(笑)

やはり美人の犯人、随所で綺麗な顔立ちや立ち振る舞いを見せてくれました♪
序盤のマークとのかけ合い(車のキーあたり)
特に表現力が豊かだなと感じました^^

それにしても、コロンボのワンちゃんもいい味を出してますね〜(笑)
ストーリー初めのコロンボ警部が、酔っ払い運転に間違われて(?)
警察官が出動(笑)
おまけに、警部が衝突事故・・・(汗笑)
こんな警察官、いませんよ^^;

コロンボの抜け具合、そして映写室での気のイイ黒人のオッチャンとのかけ合いで、コロンボの
好奇心の強さに、感銘を受けてしまいました!
なんでもすぐにやりがたる、そして
人生はずっと勉強だ って言ったのも名言で良いですね〜(´ー`*)

そして初めてケイと会った時の言葉。
「小さな事を注意深くみて、決して見逃さない。これらは、私の耳に囁きかけてくるんですよ。
犯人を早く捕まえてとね」
みたいな感じだったと思いますが、ここも名言ですな〜(笑)

メリーゴーランドのとこと、黄金のバックルのシーン、仰る事分かります(笑)
軽いホラーでしたね^^;

はい、僕は料理人です^^
コロンボの心底仕事が好きっていうセリフを
真似したくて、最近仕事場や友達との会話などで
使っていたのですが
あら不思議!!

本当に好きになってきたのですよ(笑)(笑)
前よりもなんというんでしょうか、フライパンで具材を炒めている時も、包丁で切っているいる時も、情熱の様なアツイものを感じるのです♪♪


ボロンコさんは、DVDでコロンボをご覧になっているのですか?^^
Posted by とっしーー at 2014年03月02日 00:20
とっしーーさん、いつも素敵なコメントありがとうございます。よく似ていて、私が好きなのは「何でも好きになってコツコツやっていれば、いつかモノになる」という主旨の台詞、きっと…殺しの序曲だったと思います。私にとって刑事コロンボの研究は、人生勉強にもなっています。
Posted by ぼろんこ at 2014年03月26日 11:17
昨日もやってましたね
私は「白鳥の歌」と「秒読みの殺人」が好きです

ぼろんこさんと一緒で小学生の頃からNHKや金曜ロードショーでやる「刑事コロンボ」を毎回楽しみにしてました

ケイのキャラクターがなんとも好きですね
野心家というけど、ただの野心家ならマークを殺すことはせずに、次の踏み台になる男を探してキャリアに磨きをかけていったと思う

ヴァレリーのことも無理となったらたとえ恋人?であってもとっとと切って早々に代役を立てたと思う

ケイが自分で言っているほどタフで強い女ではないことをコロンボはわかっていたんじゃないかな

強い女なら生まれ育ったボロ家に逃げたりはしないでしょうから

貧しい母子家庭を寂しく恥じて過ごしたケイ、でもケイの心の拠り所は貧しかった幼い頃の思い出なんだろうと思います

大勢の兄弟と居候と賑やかに過ごしたコロンボと対比されているようで、実はケイも心許せる母と妹とだけの生活は、裏切りややっかみだらけの今の生活よりもずっと精神的に安定して言っているほど悪いものではなかったのではないでしょうか

野心はあってもずるさや狡猾さのないケイというキャラクターは大勢いた女性犯人の中でも印象に残る一人です

来週から平日もコロンボが再放送されます
何度同じ作品をみても飽きることはないし、時代遅れも感じさせない

これからもずっとコロンボファンです

ぼろんこさんの更新楽しみにしてますね
(そういえばぼろんこ刑事ってルパンVにいましたねw)
Posted by チリソース at 2014年06月01日 13:45
チリソースさんコメントありがとうございます。最初にコロンボに会って、眼鏡の件で被害者は犯人と顔見知りだった…と指摘されたシーン。その後ちらっと見せたケイの悔しい表情も印象に残りました。

「コロンボが再放送」楽しみですね!
「ぼろんこ刑事→ルパンV」は知りませんでした!!
Posted by ぼろんこ at 2014年06月05日 12:58
昔、リアルタイムで見て、とても印象に残った作品です。
後半にケイが降格じゃなくていきなりクビを宣言されたとき、子供心に(厳しいなあ....)と思いました(笑)
あと映画館でパンチを見つけると嬉しかったり。
あらためて見直し、この作品はガチャガチャしたテレビの世界を描きながら、何かコロンボ独特の静謐な空気感があるように感じました。
監督、演出がジェームズ・フローリーですが、例えば「死者のメッセージ」も同じですね。
これまで考えませんでしたが、監督別に傾向を見るのも面白いかもしれません。
Posted by yas at 2014年06月06日 01:32
やはり人気のある作品ですね。私も大好きです。1票入れておきます!「監督別に傾向」は執筆中です〜(3年くらい前から未完成)(笑)
Posted by ぼろんこ at 2014年06月12日 09:07
はじめまして 永遠のコロンボファンです
この作品 ストーリー展開やコロンボの論理的な推理の展開 そして何より 犯人役のトリッシュ・ヴァン・ディバーの魅力的なこと!
メラメラと燃えるような恋を糧に 仕事に突き進んで行こうとする女性の心情が良く表れていましたね
男が去って恋が終わり それと同時に仕事でも挫折感を味わわされることになる犯人の心情を一瞬の表情豊かに演じていたのがとても印象深い名作だと思います
ただ やはり残念ながら無駄な付け足し部分が気になります
冒頭の車の追突シーン マスター室での映像遊び 窓を開けて寝たら首が治った話等々・・・
せっかくの緊張感のあるストーリー展開に 水を差されたような印象を持ちました
そんな無駄なシーンの一つと思えていた部分に トリッシュの夫 ジョージ・C・スコットがノンクレジットで出演していたのにはびっくりしました
そんな粋な遊びゴコロもこの作品の好きな理由の一つです
Posted by a096824 at 2014年07月18日 19:14
>>終わったらほっとすると言うが…
これは、おそらく「白鳥の歌」のラストを意識して、ひっくり返してみせたのでしょうね。コロンボも、予想外の反応に、圧倒された感がありました。
Posted by 小笠原功雄 at 2014年08月02日 22:05
a096824さん、コメントありがとうございます。まずは「永遠のコロンボファン」という自己紹介に敬意を表します。

この作品、無駄なシーンと、鋭い指摘が同居している気もしますね。エレベータでの隠蔽作業〜新車が届く〜拳銃を捨てる〜コロンボが現れる…といった展開はスリリングで、息が詰まりそうです。

ヒステリックになりがちなストリー展開で、それを緩和するための「ムチウチ」なのかな?なんてね。
 
Posted by ぼろんこ at 2014年08月13日 23:55
小笠原さん、こんばんは!「白鳥の歌」との対比、面白いですね。女と男の違いかな?とも、考えたりしますね。
Posted by ぼろんこ at 2014年08月13日 23:58
トリッシュ・ヴァン・デヴァー。

歩くシーンが実にキビキビしていましたね。役柄のせいでしょうか?
「私すっごい忙しいんです」と言わんばかりに。

表情よりも行動が印象に残りました。
Posted by タップおばさん at 2015年10月03日 23:38
タイプとしては「死者の身代金」の女性弁護士レスリーに似ている気がします。
Posted by ぼろんこ at 2015年10月06日 21:31
思いあがりも多分にありましたが、見ていて犯人が可哀想になってきました。
失恋、仕事上の失敗による失業、犯行が暴かれる。
最後、公園の撮影現場でのコロンボの追い込み方はとても熾烈です。
コロンボとしては当然の行いですが、犯人にとってみれば、失業後の
ショックが癒えぬままの追い込まれ方ですから。
それでも調整室内でのコロンボとの渡り合いは、強く毅然に見えました。
Posted by トレモニ at 2015年11月08日 18:15
ぼくはトリックやロジックの面白さに夢中になるミステリーオタクで、人間ドラマは二の次に考えてしまう未熟者ですが、そんなぼくでもこのエピソードは秀作だと思います。
犯行シーンはシリーズ屈指のスリリングさでハラハラしっぱなしでした。ピストルの回収シーンもまた然りです。
犯人が完全な主役で、彼女がらみのシーンに比重が置かれているという点は「もう一つの鍵」と同じですが、今回それがよりディープになっていることで成功を収めたといえると思います。対決感は乏しいですが、これだけしっかりとしたコンセプトをもとにやってくれたらまったく気になりません。
新たな方向性の刑事コロンボを開拓した、シリーズ後期ならではの作品でしょう。
Posted by すぴっつ at 2015年11月24日 23:27
初めまして。
またBSで放送されているので、毎日観ています。
ぼろんこさんのサイトがとても参考になります。ありがとうございます。

このエピソードは第7シーズンの中では一番の傑作だと思います(個人的に好きなのは「死者のメッセージ」ですが……)。
動機は恋と仕事両面でプライドを傷つけられた恨み(被害者のポストを手に入れるところまでは当初計算していなかったと思います)で、あまり共感はできないのですが、そういったことが動機になりそうな野心的な女性の性格がよく表現されて破綻がありません。音楽もバロック風で素敵ですよね。

モニター室でコロンボが遊ぶシーンは断じて無駄ではありません。
コロンボの緩急のある魅力的なキャラクターがよく出ていて、ケイの(殺人に限らず)何事も秒刻みで余裕のない感じとの対比が鮮やかでした。
Posted by 和三盆 at 2015年11月27日 20:10
こんにちは。
フイルム取り替えの謎解きはよく考えないと分からないものでしたね。
それより我が家では2つのミス発見で盛り上がりました。冒頭の雪山讃歌は「雪よ山よ」と歌ってましたが、正しくは「雪よ岩よ」ですよね。
次はビックリ。コロンボが、服が右前だと指摘しました。確かに画面で右前の服でしたが、最後に服がアップになったときは、なんと左前になってました。
制作関係者の誰も気付かなかったのでしょうか。
Posted by genzo at 2015年11月28日 23:48
英語の勉強のため両方の言語で見ていますが、吹き替えとあまりに違う箇所があり、これはすごい!と思ったので書かせてください。

私のDVDでは1時間0分52秒のところです。部下が廊下を走ってきてコロンボを呼び止め、大事な連絡をする場面。

日本語:「このくらいの背の男がうろうろしてたっていうんですよ」

英語:We found something. It's the gun. It's in the top of the elevator.(凶器の)銃を見つけました。エレベーターの上です。

これはすごいギャップだと思いました。


というのも、後でコロンボがケイと一緒にエレベーターに乗りますが、英語視聴者はこの時点で既に、コロンボがケイにトラップを仕掛けているのを知っていることになります。上を見上げて血の気が引くケイを、コロンボは鋭く観察していたはずです。ケイがエレベーターにもう一度乗り込むのを見送りつつ、これから彼女がそこで何をするか、絶対的に確信していたに違いない非情なほどのコロンボの姿を、英語視聴者はイメージできます。

でも、日本語視聴者はまだ知りません。大胆な翻訳によって、エレベータに背を向けて去るコロンボの意図は、隠されたままの状態が作られているからです。最後に ああそうだったのか!となるまで、日本語視聴者のサスペンスは持続します。と同時に、コロンボの非情な捜査手法も、ほどよく和らいだ形で伝わるのではないかと思いました。


↑という効果を狙っての、「超絶」翻訳だったのでしょうか。だとしたら、日本語版製作スタッフがどれほど思いをこめて作ったのかが偲ばれるシーンだなあと思いました。
Posted by けい at 2015年11月29日 19:15
ほろんこさん、こんばんわ。
私、実を言うと最近コロンボが嫌いなんです。
ずうずうしくて、デリカシーが無くて、言いたい
事を言いたいだけ言って、犯人を罠に嵌めて・・。
8割がたは犯人を応援しています。でも、最後は捕まっちゃうんです。
犯人が美しい女性の時は特に悲しい。
すっかり製作者の思うつぼです。

Posted by ねこ at 2016年02月09日 18:54
さっきBSの再放送でこれを見たのですが
これまでの作品であったようにあの手袋の時点で
コロンボは硝煙反応検査してほぼ確定するので何か冗長的なような。

心理面はよくある会社内でくっついた二人のよくある別れから
業界で女一人で突っ張って生きてるやり手〜レズ描写の精神の退廃感など
よく出来ているようにも思いますが・・・

男の方が既婚で不倫だった挙句もっと残酷に捨てた、など
犯人に同情出来る部分があれば別ですが、作中はっきりしませんが
おそらく両方未婚?なわけで、言ってみれば男女の別れでしかないわけです。
また結局は仕事の能力も自分の勘違いで支社長には実力不足だった。

それで殺人を犯して最後は開き直って自分の事しか考えていない台詞。
犯人の印象が序盤から完全に逆転してタダの馬鹿女になっているラスト、
男はただの殺され損の回だなぁと思ってしまう・・・

タイトル通り、秒読みの殺人の序盤のスリルや脚本構成は良いし
名作回と呼ぶ人が多いのはわかりますが、単純に推理モノの一作品として
見た場合、読後感が上記の理由でどっちらけの駄作という印象にもなってしまいます。

今回の犯人役は自己中心的過ぎるなぁ・・・最後も人殺して捕まって
肩の荷は降りない、と言った直後に「あたし負けないわ戦って生き残る云々」など、
やり手の弁護士雇って裁判で黒を白にして見せるみたいな決意の目で
アタシの生き方を明言されても・・・とまとまらない長文ですみませんが
見事なトリックや展開より不快感が最も高い作品でした。
Posted by いぬ at 2016年02月09日 19:58
 昨夜BS-TBSで2回目の放送でした。地上波放送は昭和54年1月2日で、面白い事に1月3日は今夜放送の「策謀の結末」、4日には「攻撃命令」という3日連続のコロンボだった!今じゃこのように毎日観られますけれど、当時は三連チャンでもファンには夢のような日々だった事でしょう。
 TV版『宇宙戦艦ヤマト』をSTAR-chで観てしまったので、『コロンボ』からデスラー総統の声が聴こえて来るのがおかしくってたまりません。
 犯人役を吹き替えた寺田路恵さんは犯人ばかりやっていなかった。この年アメリカで作られた『ミセス・コロンボ』で題名役を演じたのも寺田さん。イギリスのヘレン・ミレン版『第一容疑者』後期では警部役を丘みつ子さんから引継いでいます。

 チャイコフスキイ作曲『くるみ割り人形』の音楽がエンディングで鳴っていました。CD一枚に収まらない事のあるバレエ音楽版で聴かれるもので組曲版には入っていないという話を日曜にラジオでやっていました。

 けいさん。
 当該のシーンは(“秒読みの殺人”に因んで)18:10:12過ぎに来ました。コロンボの声が銀河万丈さんだったので、昭和54年の地上波放送でカットされていた事は明らかです。
 確かに増岡弘さん=『サザエさん』マスオさんの声で「銃が見つかったらしいですよ!」なんて台詞があのタイミングで入れば話の腰がカイロプラクティック、違う、エレベーターの中で悪戦苦闘したケイが浮かばれなさ過ぎますし、意図的に全然違う台詞を充てたのかも知れませんが、私はDVD化の際の単純ポカも疑いました。補完作業では台本が手元に無く、ヒソヒソ声なので台詞も聴き取れず、適当に台詞をデッチ上げたら実際の台詞とは違うけれどネタバレ回避に効果的だったという…違うかな。
Posted by ふきかえふぁん at 2016年02月10日 01:05
ふきかえふぁんさま

コメントをありがとうございました。そうだったのですね。そういう経緯での日米セリフのあの違い。ますますコロンボは奥が深いなあと思います。今日も見てみようっと。

私は日本語での展開の方が絶対にいいと思います。でっち上げ台本の妙、でしょうか!
Posted by けい at 2016年02月23日 20:31
 その後DVDを借りて観てみました。聴いてみました。が、けいさんの投稿された台詞は全然聴こえませんでした。タイプの音とテープのノイズに埋もれて。
 何を喋っているかまで述べられているのに…ヘコみました。けいさん、まさか読唇術の心得があるとか?脱帽です。
Posted by ふきかえふぁん at 2017年02月12日 20:24
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どうぞ悪戯の書き込みはお控えください。
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Please do not write a comment. Please do not break my important thing.
I think that you can understand. I appreciate your self-control.

筆者ぼろんこが1970年代にNHKの総合テレビで刑事コロンボに出会った頃は小学生でした。それから30数年後の2009年にNHK BSで再会した時、その素晴らしさにあらためて感銘し、自分なりの解釈をブログに書きためるようになったのでした。